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「とても美味しいです。ありがとうございます、皇子」
寿は眉に皺を寄せたまま笑うと、皇子は良かった、と小さく呟いて胸を撫で下ろした様子だった。
「寿は青が好きなのだな」
「え?」
寿は思いがけない言葉に聞き返してしまう。
「カーテンも青。さっき選んだ砂糖菓子も青だった」
(よく見ているな…)
まったくその通りなので、寿は頷く。
「…はい。青が好きでございます…」
「そうか」
納得したように皇子が頷く。
そして次に皇子が出してきたのは、小さな木箱だ。
その木箱を寿に渡してくるので、寿は何も思わずに受け取る。
「開けてみよ」
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