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「ここから先は女官達が使っている部屋だから男性は入ってはダメ…、」
(あっ‥!)
皇子の言葉の途中で、寿は咄嗟に駆け出す。
「寿?!」
寿の視線の先には、女官が椅子の上で背伸びをして顔を真っ赤しながら、高いところの壁の拭き掃除していた。
寿は駆け足で若い女官の元に行って、女官が使っている雑巾を奪い取ると、寿が高いところの壁を拭く。
寿の背の高さなら、椅子がなくても背伸びをすれば拭ける高さだ。
寿を見て、驚いた若い女官は椅子の上でバランスを崩すが、寿がとっさに若い女官を抱き止める。
「大丈夫か?」
寿の言葉に若い女官は大きく瞳を見開いて、それから小さく何度も頷く。
「‥あっ!申し訳ございません!」
若い女官はかなり混乱しているらしく、椅子の上から謝る。
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