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「タキ、見たか!?空から雑巾が降ってきたぞっ!!こんなのは週刊総合の四コマまんがでしか見たことがない!こんなことって現実にあるんだなっっ!!」
寿は腹を抱えて笑う。
それを見てタキは安心したように微笑む。
コウが寿にタオルを渡す。
「ありがとう」
「寿様、犯人を捕まえました」
「…え?」
コウが連れてきたのはまだ十代半ばの女の子だった。
その女の子を見て、寿の笑いが止まった。
綺麗なロングヘアーの金髪、瞳も蒼くて澄んだ瞳をしていてピンクのブラウスがよく似合っていた。
その女の子には左腕がなかった。
「本人いわく女官の手伝いがしていたら、間違えて水の入ったバケツを蹴ってしまったそうです」
女の子の瞳には涙が浮かんでいる。
「…そうか、手伝いをしていたのか」
「‥も、申し訳ございません」
震える声で寿に謝ってくる。
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