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「なんつーーーーーーか暇」
体育祭も終わり、屋上で昼寝をしてる最中に健吾がぼやく
「あ、そーいえば、最近紺野といねぇのな、喧嘩でもした?」
「あぁ、諦めることにした」
「ふーん、はッ!?マジ!?」
興味なさそうに言った後、すげぇ顔して振り向いてきた健吾
真緒はめっちゃニコニコしてる
「ボクはもう知ってたよ~!」
「あ?真緒に言ったっけ?」
「ボクの情報網舐めないで~」
「えええええ!!!なんでオレだけ知らねぇの!言えよ!めっちゃ大事なことじゃねぇか!」
まさかそんな反応されるとは思わず少し驚く
大事なこと、か
「どんな心境の変化だよ!いきなりすぎだろ!え!?なんでお前はそんな落ち着いてんの!?」
「けんちゃん興奮しすぎてキモい」
「なんでお前が興奮してんだよ」
「興奮はしてねぇけど、状況にはついていけてねえよ!」
いつもとは立場逆転の真緒と健吾
いつもギャーギャー騒いでんのは真緒なのに、健吾がこんなに騒ぐなんて意外だ
「もう結構たったぞ」
「で、諦められたのか?」
「・・・わかんね」
極力紺野のことは考えないようにしてるつもりではある
けど、やっぱりどうしても家で一人になると頭に浮かぶのは紺野だ
まぁそんな簡単に諦められるわけがねぇんだよな、うんうん
「なんでいきなり諦めようって思ったんだよ」
「別に、いきなりじゃねぇし、前から考えてたし」
「たく辛そうだったし、いいんじゃない?他の恋しよう!」
「恋は当分いらね」
「ええええええええええええええええ!!!」
「っせぇよ!叫ぶな!」
真緒に蹴りをいれるが、避けられた
んームカつく
「お前はそれでいーの?」
健吾がそう言ってくる
いいわけねぇじゃん、まだ好きなんだし
でも、もうどんだけ頑張っても無理だし
これ以上好きでいたって、意味ねぇし
諦める事しか出来ねぇんだからしょうがねぇだろ
「オレはあと少しで落ちると思ったけどな」
「あ?」
「けーんちゃん♪あっちで少しお話しない?」
「うわぁ可愛い笑顔、こっえぇ」
そう言って拍手する健吾
真緒はなんか怒ってる
あと少しで落ちるって、何が落ちるんだよ
「う、卯月くん居る・・・?」
その時、屋上の扉が開き、控えめな声が聞こえた
誰かが俺を訪ねてきた
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