アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
鎌side
-
俺の手の中で駿が眠っている
駿の部屋に連れて行きパジャマに着替えさせる
起こさないように着替えさせるのは大変だった
(俺も…休むしかないよな…隼人にLINEしとこ…)
『隼人』
『どした?』
『今日学校駿君と休むわ。まだ駿君の体調が良くないみたいだから』
『分かった。学校が終わったら生徒会の仕事持ってこようか?』
『いや、昨日持って帰ったから大丈夫』
『分かった。じゃあまた明日』
『おう』
(ふぅ…少し気まずいかと思ったけど大丈夫そうだ)
「ん…」
少し駿が唸った
見ると涙を流している
「ごめん…なさい…ひな…た」
「もういっそ陽向のこと全部忘れろよ…」
そう呟いた
すると駿がうっすらと目を開けた
「ごめんな、ごめんな、陽向」
そう言って俺の頬に手を寄せてくる
ズキン
いつまで騙す?
いつまで騙し通せる?
「駿…大丈夫…僕は駿の事怒ってないよ?」
「本当に?」
「うん!だから早く元気になって一緒に学校に行こう」
「うん」
駿は一筋涙を流して眠った
(まだ…まだ大丈夫…)
手が微かに震えている
怖い
いつまで駿を騙せるのか
駿が記憶を取り戻したら駿は俺を嫌うだろうか?
俺を殺すだろうか?
「全部忘れてしまえ」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
63 / 65