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63話
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氷琥の体力も少なくなっていたため
巫琥の鳳凰で言峰グループと氷琥達を乗せ、帰ってきた
地に足がつくやいなや
「あーーー!!
やっと我が家に帰れるー!!!!!!!!!」
両手をあげて叫ぶ誠
有璃が後からチョップする
「うるさい
みんな疲れきってるんだからな?」
「いてっ!
むー…わかってるよ…それくらい」
ムスッと頬を膨らます誠
氷琥が笑う
「まぁまぁ、二人とも
今は喧嘩しないで?
誠も怪我人なんだし…
有璃君もそうなんだよ?
お互い、自覚してなきゃ…」
二人の間ににゅっと入ってきた氷琥が言う
二人は顔合わせ
「まぁ、そだな」
「氷琥の言う通りだなー!」
と言って体育館へ行く三人
巫琥は三人の後ろ姿を眺めて、
「よし、大丈夫そうだな
鳳凰、いきなり呼んじゃって悪ぃなぁ」
そう言いながら鳳凰の羽を優しく撫でる
鳳凰は笑いながら
「ーお前に呼ばれたなら例え火の中でも、
私の苦手とする水の中でも行ってやるのだぞ?
それくらい私はお前を慕っている
それを理解しておけ巫琥ー」
そう言って、
「また何かあれば頼るが良い」
そう言い残して消えていった
一つの刻印が一瞬光った
巫琥はそれを確認し終えると
「ふー…一段落ついたかなぁー!!」
んーっと背伸びをする巫琥
その後に言峰と月詠が来る
「あ、あの…!」
「み、巫琥様!」
二人が話しかけてきた
巫琥は首をかしげながら
「んー?どうしたんだ?」
笑顔な巫琥
「…あ、あの…」
「今回の御無礼な態度、誠に申し訳ございませんでした!朔鵺様にも迷惑をかけてしまい…
本当に…なんと言えば…」
月詠が土下座する
それを見てポカンとする巫琥
「え、え?え?
ちょ、やめなよ!!??
君、一応さ?夜を司りし神様月詠だよ???
俺みたいな一介の生徒になに土下座してんのさ!
朔鵺もぜんぜん気にしてなさそうだし、
俺も全然気にしてないさ!
だから…顔を上げなよ月詠」
そう言っててを差し伸べる巫琥
顔を恐る恐る上げると
綺麗な顔立ちの巫琥が目の前にたっていた
「…あ、ありがとうございます…!」
「あ、けど…」
巫琥がそう言うと
後ろから鬼が現れた
小さい角が特徴で、身長が140cmぐらいの橙色の鬼が
「巫琥ちゃんが怒るようなことはしないでね?♪」
紫色と白銀の髪のハーフな鬼が
「巫琥さんが怒るのはあれですね
誠様のことを傷つける者に対しての怒りは
半端ないですよ?」
そして最後に現れた色んな色の宝石を耳飾り、
腕に付けている水色と翡翠色の瞳の目の下に少しクマが
あるのが特徴な鬼が
「はん!巫琥が怒るのは他にもあんだろうが!
氷琥のこともそうだし、自分の仲間を傷つけるのもアウトだぜ?」
音もなく現れた
ビリビリと朔鵺との戦いの時の言葉の圧よりも強い
オーラが身体に走った
月詠が言葉を出せずにいると
橙色の鬼が瞬きをした一瞬に月詠の鼻先まで近付いていた
「あは?♪♪♪
君、綺麗な瞳してるね〜
まぁ、もし巫琥の邪魔するならさ
その綺麗な瞳両目えぐりとってやるからね♡」
クスッと光のない瞳で笑われる月詠
背筋に冷たい汗が流れる
「や、やめて!
あ、貴方達、、、それでも由緒ある鬼達なの!!」
ふるふると震えながら月詠の前に立った言峰
それを見て橙色の鬼が後ろへ下がった
「おやおや、可愛らしいお嬢さんだ
まぁ、巫琥さん、早く帰らなければ橙鬼が何をしでかすかわかりませんよ?
それにほら…」
もう一人の鬼はウトウトしていた
巫琥は
「あー!
もう!お前らにここまでしろとは俺、言ってねーの!!
あと、なんで呼んでねーやつもきてんの!!?
翠鬼(すいき)!白鬼(はくき)!」
「はて、私たち呼ばれてませんでしたっけ?
翠鬼」
ゆさゆさと身体を揺すると
むぐっと目を覚ます翠鬼
「あ?巫琥は俺ら呼ぶに決まってんだろ
それ以外に俺は来るわけねーだ、、、r(グーグー」
「翠鬼…テメーはいつも来なくてもいい時にまできてるバカ鬼だろうが…」
巫琥はそう言って溜息をつく
「えっとな月詠、言峰妹すまね
とりあえずもう俺らのことは気にすんな
それだけだ」
「は、はい…」
言峰が頷くと
「うん、んじゃもう体育館へ行けよ?
俺はこのバカ鬼担がなきゃなんないから
んじゃ、バイバイ!」
よいしょっと翠鬼を担ぐ巫琥
白鬼と橙鬼が利用側に歩き帰っていった
「私たち…なんか…蚊帳の外みたいだったわね
最後…」
ポカンとしている言峰に
「まぁ、仕方ないでしょう…
あれがこの学園の生徒会長であり、
鴇家当主なのです」
ーーーーーーーーー
体育館へ行く途中
月詠は思った
「…朔鵺様より…なんてオーラだ…
圧も、全然比じゃない…
本当にあの巫琥様は…」
(化け物だ…)
しかしその後に疑問があった
(では、その巫琥様の兄上である
夜琥という方は…?)
その疑問は早いうちに分かるものだった
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