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「で、どこ行くんだよ。お前が決めるっていうから何にも考えてねぇぞ」
「俺の家です。DVDでも借りてみましょう」
「ふーん、まあいいけど」
何か借りてみるのも、たまには悪くないだろう。
それにDVDに集中していればこいつのこと考えなくて済むし。
とりあえず適当に新作の3つDVDを借りる。
駅の近くにレンタルショップがあったのでそこで借りる。
ほとんど来たことがなかったが……とても広い。
油断していたら迷子になってしまいそうだ。この辺も小さいころに比べたら栄えてきたということだろうか。
その後コンビニでお菓子と飲み物を買う。
もちろん自分のものは自分で買う。
オレはポテチとコーラだ。コーラの強い炭酸はたまらない。
岡村はおつまみとオレンジジュースを買っていた。
蒸し暑いなか、無意識に足が速くなる。
岡村はさらに早い速度でおれを置いていく。もしこっそり抜けても気が付かないんじゃないか?
……しかし、弱みを握られている以上、変なことはしないほうがいいか。
車がたくさん通る。人もたくさん歩いている。
この暑い中、だ。いくら土曜日とはいえ辛くないのだろうか。
色んなところを見ながら、そんなことを考えていた。
歩いて20分ほどたつ。岡村のペースは変わらない。
オレは見失わない程度に歩く。
この辺りは高層マンションが多く並ぶ地域だ。
「ここです」
案の定、高層マンションの前で止まる。
綺麗なエントランスを前にたじろいでしまう。
「早く行きましょう」
岡村はボタンをおす。当然ドアが開く。
マンションに入るにはパスワードのようなものが必要なのは知っている。
エレベーターに乗り、部屋に入る。
玄関はおれの家の1.5倍くらいはありそうだ。整理整頓もされている。
玄関から廊下があり、ドアがいくつかある。
物珍しそうに見ているおれを放置して岡村は一番手前のドアまでいく。
「俺の部屋、ここなんで。早く来てくださいよ」
おれはなんとなく、靴を整えて慌てて部屋に入った。
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