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つきあってよ
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え、え?
この人今なんとおっしゃって?
「は?え?」
間抜けな声を出してしまう。
いやだって、俺の聞き間違いじゃなかったら告白された?
「あ、のー。沢木さん?俺、男ですよ?沢木さんも多分、男ですよね?」
「そうだよ。でも、好きだって思ったんだから仕方ねぇーじゃん。で、返事は?」
「や、困ります。沢木さんとは付き合えないです。」
沢木さんと付き合う?
俺が?
いやいや、絶対ないでしょ。
「なんで?付き合ってる人いるの?」
「いや、いない、ですけども。」
だけど。
「じゃー、お試しでいいから付き合おうよ。」
「嫌です、ダメです。」
「お試し期間中、何もしないから。」
「そういう事じゃないんです!」
「じゃ、何?どういうこと?」
「それは…。」
諒太君のこと、言える訳がない。
俺が気になってる人は中学生だなんて。
「さっ、沢木さんには関係ないじゃないですかっ!」
「気になる人でもいるの?」
なおもしつこい。
「そんな感じです!もう、始業の時間なんでもどりますよっ!」
時計を見ると、あと5分で定時だった。
やっば。
まだ片付け終わってなかったし、いつも始業前にメールチェックしてコーヒー入れてるのに。
俺は動こうとしない沢木さんを屋上に残し、フロアへと戻った。
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