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視線
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レトルトside
最近、変な視線を感じる。
背後からねっとりしたような視線を。
前までは時々感じるだけだったのに、今はもう一日中ずっとだ。
家に居ようがトイレに居ようが風呂に居ようが ずっと視線はついてくる。
それが嫌で嫌で堪らなくって今日は家どころか布団からも出ていない。
「今日も動画アップしないと…」
と言ってみるも、動画を撮る気力も無い。
やる気の無い実況動画なんていっそ撮らない方がましだ。
「はぁ…
やっぱり俺はダメやなぁ…」
「視線」なんて意識過剰なだけかもしれないのに、何故こんなになるのだ。
すると、キヨから電話がかかってきた。
『もしもしレトさん?』
「キヨ君?どうしたん?」
『いや、なんか今日は動画出してないから。何かあった?』
やっぱりキヨ君は鋭いな…
なんて思いながら「何もないよー。ただちょっと気分が優れないだけ」
と言った。
『ふーん…じゃあ1回外に出て空気でも吸ったら?』
「え、何で今日俺が外に出てない事わかるん?」
『え?だって今日一緒に動画撮ろうって言ってたけど来なかったから』
そう聞いて驚く。
「え、言ってたっけ」
『言ってたよ?もー、全くレトさんはぁw』
「ごめんごめん!ほんまにごめん!」
『いいよいいよwまた一緒に撮ればいいじゃんw』
「ごめん〜!じゃあまたな」
『はいよー』
ピッ…
(あぁ〜…今日約束してたん忘れた〜…)
「折角キヨ君に会えるチャンスやったのに…」
そう呟くと、外で急にピーンポーンとチャイムがなった。
慌てて出ようとすると、なぜか震えが止まらなくなり
本能が出てはダメだ。と警報を鳴らした。
…一気に視線の事を思い出し、立っていられなくなり ペタンと尻もちを着いた。
根拠は無いが チャイムを鳴らしている者が
視線の主だと感じた。
ピーンポーン…ピーンポーン…
ピンポンピンポン…
ドンドンドンッ!
「ヒュッ…」
喉の奥で叫ぶ。
どんどん気持ちが悪くなって座り込んだ。
そうしたら、諦めたのか音が聞こえなくなった。
…その日は暫くそのまま泣いていた。
✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄
ん?待てよ
キヨレトフラグ立ってませんか!?
いや、キヨレトも美味しいんですがレトさんにはぐちゃぐちゃになってもらいた((
後、R指定がつく時は事前に注意します
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