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その日も、小倉君はギターケースを持って、登校していた。
ちなみに、あれは小倉君が放課後になるまで職員室に置き、授業の間は絶対に弾かない事や文化祭などの行事には積極的に参加するなどをを条件に、同じキター仲間の先生と協力し、許可証を教頭先生からもぎ取ったものらしい。
弾かないんじゃ、意味ないのにな…
「小倉君」
彼のクラスへ行き、呼び出してもらった。
この前の要望の確認のためだ。
「これ、確認て欲しくて」
纏めた文章が書かれた紙を彼に渡す。
「…………うん。ありがとう、俺のいったこと全部書いてあって嬉しよ」
「分かった。じゃあこれ今度出しに行くね…」
「本当にありがとう。森下君」
「ううん……その、通るかどうかは微妙だけど」
「そうかもね」
なんだ、そんなに軽い気持ちなのか…
ならどうしてこんな勝算の低いお願いをしたんだろう。
「それじゃあ」
「うん。ありがとうね」
よく分からない人。
噂になってるからちょっと興味があったけれど、拍子抜けだった。
もう関わる理由もないだろう。
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