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集中できない計算はいつもより間違いが多くて、電卓は結局代わってもらった。
文化祭に関する領収書は膨大で、作業は放課後に一週間かかった。
やっと解放された金曜日、生徒会のメンバー小さなお疲れ様会をファミレスで開いた。
「もう当分計算したくない…」
「月曜一限、数ⅡBだけどな」
「いやぁ~、全然勉強してないよー」
三週間後にはもう、中間考査が始まる。
文化祭の準備でそれどころではなかった…は、他の全国の高校生には通用しない。
それに生徒会以外にも、良い成績でいたい理由が僕にはある。
まぁ、勉強していたかと言われると、答えはNOだが。
「それじゃあ、また月曜!」
お腹もいっぱいになり解散の流れになる。
「森下じゃあな!」
「またね」
自転車通学が多いなか、僕はバスと電車通学だ。
学校近くのバス停まで歩いてそこから駅に行く。
バス停に着くと少し待ってからバスはやって来て、乗客が少ないまま駅へと向かう。
終点の駅は光に照らされて中が明るい。
電光掲示版から次の時刻を調べる。
「森下?」
だから気が付かなっかった。
目線を下すと、ギターケースを背負った小倉君がいることに。
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