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〜流鬼side〜
本当は一緒に帰りたかった。
でも、俺にはやらなくてはいけないことがたくさんある。
「・・・栗」
4階の特別室をくまなく探している栗を呼び止める。
「あ〜、
流鬼やっとあえたぁ〜」
栗は俺を見つけるとすぐさま駆け寄り俺の腕に絡まって来た。
「・・・話があるんだけど、いいか?」
栗が絡めて来た腕をほどき近くの教室をに入る。
「話ってなぁに?
僕と本当に付き合う気になってくれた?」
栗はニコニコしながら聞いてくる。
「俺はお前とはもう寝ない。」
「・・・・・えっ?」
栗から笑顔が一瞬崩れる。
「う、嘘でしょ??」
「ほんとだ。」
「嘘だ!!
だってあんなに僕の中で何度も出して、求めて来たじゃないか!!!」
「・・・どんなに体を繋げても、お前はあいつには勝てない。」
そういうと栗は笑顔をやめた。
「だからり、・・・篠原、
俺のアドレスとメアドを全部消してほしい。」
栗は信じられにいといった表情で俺を見る。
「・・・や・やだ」ボソッ
「お願いだ、しのは「栗って呼んでよ!?」・・・無理だ」
「なんで?
なんで流鬼は俺のものにならないの?
なんであいつばっかり追いかけるのさ!?
僕の方が栗を愛してるのに!!!」
「お前がいくら俺を愛していても、俺はあいつを諦めらめない。」
栗はしばらく静かだった。
「・・・・・・・わかった・・・」ボソリッ
そういって栗はやっと自分の携帯を出し俺の連絡先を消した。
これで終わる。
そう思って安心した俺は、栗の企みに気がつけなかった・・・。
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