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62 再会 快-----side
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何時間待たせる気だ
こっちは早く蘭夢を助け出さないといけないのに
横になったままボーッとしてる訳もなく、足で開かないドアを蹴る
すると突然ドアが開いた
目の前にいるのはよくテレビでみる波多野龍一だった
よく見ると蘭夢と面影が似ている
「おい、蘭夢はどこだ?なぁ?蘭夢どこだよ!」
自分でもびっくりするくらい声を荒らげている
「五十嵐くんだね?大丈夫。蘭夢なら無事だよ」
「だったら今すぐ蘭夢の所に連れていけ!!」
「そう大きい声を出すな。一体君は蘭夢のなんだ?」
蘭夢との関係なんてとっくに分かりきってる龍一はわざとらしく快に問いかける
「蘭夢の彼氏だ。俺の蘭夢だ。アンタみたいな最低なヤツに蘭夢は渡さない」
「君も馬鹿だな。ずっと閉じ込めておけばよかったものの、手放すなんてな」
小馬鹿にこの人は一体なんだよ
さっさと蘭夢の所へ行かなきゃいけないのに
「蘭夢の所へ連れて行ってやるよ」
波多野さんの発言にビックリしてしまう
まさかそんな言葉が聞けるとは思いもし無かった
「でもな、蘭夢から伝言があるんだよ」
「なんて?」
「会いたくないってさ、俺は大丈夫だって言ってたけどそれでも会う覚悟あるの?」
蘭夢にとって会いたくない理由がきっとある
俺が嫌いになる訳がないから
大丈夫だって言うのも俺を安心させてくれてるんだ
だいたい大丈夫じゃない奴が大丈夫って言ってる時点で蘭夢のSOSだ
「早く!連れて行って!!」
とにかく早く、早く蘭夢の所へ行かないと
早く早く!!
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