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数日後、彼女の紹介をされた。
あまり、いい気はしない。というか、気分最悪。
でも我慢。にっこり笑顔は崩さない。
双子って相手の心が分かる、とか。相手が悲しいと勝手に涙が出てくる、とか。
感覚、感情を共有できるっていうのは嘘。
本当だったとしても、僕たちには当てはまらない。
実際は、一緒に居る時間が長いからっていうだけで、注意していれば相手の変化が分かるくらい。
人の変化に過敏な人なら、双子でなくても気づくだろう。
「これ彼女」
「っ、鈴音先輩と付き合っています」
鈴音、彼女の扱い雑?遠目から見てるときはそうでもなかったんだけどな。
「兄がお世話になってるみたいで。よろしくね」
早く別れたまえ、と心の中で呟いてみる。
僕の予定ではもう別れているはず......だったんだけどな。
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