アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
1
-
ーーー
何気ない日々を過ごしていただけなのに。
平凡な毎日を過ごしていたかっただけなのに。
俺の人生はどうしてこうなんだろう…
普通すら手に入らないなんて、なんて理不尽な世の中なんだ。
本当にいるのかは分からないけど、もしいたとしたら神様は意地悪だ。
1月があと数日で終わるという寒い寒いある日、学校とバイトが終わって帰ろうとしていた20時頃。
制服を着崩した所謂ヤンキーな人たちが近付いてきて、俺の前に立ちはだかった。
まさか…カツアゲされる…?
という嫌な予想は的中する。
「おい、金出せや」
「や…っ、ない、です…!」
本当に持っていない。一銭も。
財布すら持っていない。
なのに男たちは俺を捕まえて鞄の中をガサガサと探っている。
鞄の中には学校で使う筆記用具とノート数冊とタオル、そしてバイトの制服だけ。
「なんで財布持ってねぇんだよ!!俺ら遊ぶ金がねーわけ!だからちょっと面(ツラ)貸せや」
そう言われズルズルと引っ張られ連れてこられたのは人気のない路地裏のような所。
なんとなくこれから自分の身に起こる事が想像できてしまって怖い。
恐怖から足が震えて立っているのもやっとな状態。
「金持ってねぇてめぇが悪いんだからな!暇潰しに付き合えよ!!」
1人の男のその言葉を境に、胸ぐらを掴まれ腹を殴られ、俺への暴行が始まった。
痛くて痛くて苦しくてツラくて。頬を殴られた時に切れてしまったのか口の中に血の味が広がる。
男たちの気が済んで解放されたら早く帰らなきゃ…、俺の意識はそこで途切れた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
1 / 39