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声をかけられる
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それにしても本当に人が多いな…
ルイも言ってたけどノイシュヴァンシュタイン城は
予約チケットがないと入れないらしい。
なんとルイは1ヶ月前から予約し、
なんなくチケットは取れたらしい。
名義はルイではなく、ルイの美術商の
お父さん【シャルル・エティエンヌ】
ルイ曰く、
「パパ優しいからなにしても大丈夫だよぉ~」
と言っていた。
「さむ…」
まだ20分くらいしかたってないけれど
もうすでに誰か帰ってこないかと思っていた。
「…昔の俺ならそんなこと絶対
思わなかったのにな。」
そう言って自嘲ぎみに笑う。
昔は、いつも1人がよかった。
誰もいらない、1人で十分だった。
でも、
ルイと一緒にいると癒されることに気づいて、
ゼンの腹は立つけれど面倒見がいいことを知って、
エリックの優しさに触れたから、
最近は、誰かといるのも悪くないな、って思える
そう、考えてる矢先。
「ねぇ、君ひとりー?」
「は?」
声がした方を見ると20代くらいの
若い男が3人立っていて、ニヤニヤしながら
俺に近づいてきた
「うわ、めっちゃ美人じゃん!」
「俺が言った通りだろ?」
「キミ何歳?すげー可愛い!」
なんなんだこいつら。
イラッとしたけど、冷静に、押さえる
「誰か待ってんの?」
「そうだけど?」
早くどっか行けよ…
そう思うのと比例して
次第に距離を詰めてくる男達
「ねぇねぇ、寒いから別の所で待ったら?
俺らすげーイイトコ知ってるからさ」
「ほら、おいでよ」
ガシッ
「触んなっ!離せ、ッ!」
思ってた以上に力が強く、
俺の力では振りほどけなかった。
次第に焦ってくる
「暴れないでよ、ちょっとイイトコ
行くだけじゃん?」
「痛いことイヤでしょ?可愛い子ちゃん?」
「はぁ⁉ふざけんなっ!やめろ!」
俺が抵抗すればそいつらは余計
興奮してて、そいつらの顔が紅は潮していた
嫌だ、気持ち悪いッ…!
………エリック!
ガシッッッ
「い"っ!?」
男が小さく呻くと俺を掴んでいた
男の腕が離れる。男の手は誰かに
ギシギシと持ち上げられていた
「ちょっと…」
その声の主に驚き俺が顔を上げると…!
「俺のシュンに何してんの? 」
「エリック…!」
そこには、綺麗な顔を恐ろしく
無表情にしたまま、男の腕を片手で
掴んだエリックがいた。
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