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彼らが幼稚園児になりまして。3
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「れん…トイレ…」
「あ、はい!行きましょう。」
もじもじとしながら、ぎゅうっと俺のズボンを握る琉さん。正直めちゃくちゃ可愛い。
翔也さんはというと
「きゃははは!あきーっ!」
「まてまてー!」
明希と追いかけっこ中。
「ちあき…だっこ…」
「うん…おいで。」
紘さんは千秋の膝に乗ってご満悦。
「…おわった。」
トイレから出てきた琉さんの手を洗わせて、俺はご飯を作るためにキッチンに立った。
「…琉さん、危ないからあっち行っててください。」
「…や…」
琉さんは首を振って俯く。
…くっそ可愛い…っ…
「でも危ないですよー?」
「てつだう…」
「んー…それじゃあこれ、机に運んでくれますか?」
そう言って箸を渡す。
「わかった。」
ニコーッと笑った琉さんはトテトテと歩いていく。
後ろ姿を見てるとなんだか心がほかほかしてくる。
やばい、可愛い。
「おわった。つぎ。」
琉さんが戻ってきて、次はどうしようか…と考える。
「じゃあ、今度はコップ運んでくれる?」
「うん。」
6人分を出すと、琉さんが二つずつ運んでいく。
簡単に卵と、家にあった豚肉を焼く。
ご飯は炊いてあったので少し早いが夜ご飯だ。
ガシャーーーーン!!
と音がなって、振り返る。
「あっ、琉さん!大丈夫?!」
どうやらコンセントにつまづいて転んだらしい。
明希と千秋もそちらに目をやる。
「りゅう、ちでてる!」
翔也さんがそう叫んで、俺はぎょっとして琉さんの方に行く。
コップが割れていて、それで指を切ったらしい。
「れん…」
俺の顔を見ると目に涙をためる。
「ごめん、なさいっ…おれ…こっぷ…」
どうやら割ってしまったことを謝っているらしい。
「怒ってないですよ。それより、指痛いんじゃないんですか?」
「う…うぅ…ううううう…」
ついにポロポロ涙を流し始めてしまった琉さん。
「れぇぇぇん…」
「あー…泣かないで。大丈夫ですよ。絆創膏はりましょうか。」
「うぅ…う…」
「…りゅう、いたい?」
紘さんが心配そうにこちらを見てくる。
「紘さん、ちょこっとここで待ってましょう。琉さん、指痛くないようにしてもらいましょうね。」
千秋がふわっとした笑顔でそう言うと紘さんはこくりと頷く。
「おれも、おれもまってる!」
翔也さんも明希の手を握ってソファの方に引っ張る。
「よし、じゃあ琉さん、こっち来てくださいね。」
「こっぷ…」
「うん、それ片付けますから、危ないからこっち来て?」
琉さんはまだぐすぐす泣いてるけど、おとなしくこっちに来てくれた。
「明希、ちょっと琉さんよろしく。」
「はーい。」
明希が琉さんを抱き上げて、俺はコップの破片を片付ける。
そのあと絆創膏と消毒薬を持ってきた。
「はい、指出してくださいね。」
傷を消毒して、絆創膏を貼ってやる。
「いい子でしたね。」
そう言うと琉さんはじーっと見上げてくる。
「…れん…だっこ…」
……なにそれ。超可愛い。
「おれもおれも!あきー!おれもー!」
「はいはい、翔也さんはこっちね。」
明希に抱っこされた翔也さんはニコニコとしている。
俺も琉さんを抱き上げた。
「…ん…」
琉さんが肩に顔を埋めてスリスリとすり寄ってくる。
…やばい、可愛い。
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