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57話 凪斗side
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5限目も終わり次の授業が移動教室の為
廊下を歩いていると先輩がいた
先輩は人を探してるのかキョロキョロしている
「……。」
心做しか少し顔色が優れないように見えて
少し話そうと思い先輩のそばへ寄る
「先輩?…」
と声を掛ける
ビクッと肩を揺らしコッチを見るが視線は合わない
「…なに?」
いえ、特に何にも無いんですが、、先輩が見えたので」
「そう…か…」
やっぱり顔色が悪い
「先輩?大丈夫ですか?」
「何が?」
「ねぇ、先輩今日様子おかしくないですか?」
「そう?わり、急ぎの用あるから…」
足早に去ろうとする先輩
ガシッ
「何だよ?」
無意識に掴んでしまったが
この手を離してはいけない気がして
「あつっ…やっぱり先輩熱ありますよね?」
「ねぇから」
触れる手から伝う熱
「ッ…離せ」
「先輩待って!」
「うるさいな後輩待たせてんだよ」
「熱のある中ヤるんですか?風邪移しちゃいますよ?」
「そーいうわけじゃねぇから」
「頑固」
「は?うるせぇ」
そう言う先輩は今にも倒れそうで
「ほらフラフラじゃないですか」
「うるさい」
「今日はもう帰りましょう」
「な、なんでお前の事聞かなきゃ…」
「はぁ、もう」
ほんっと、頑固だな
無理やりにでも保健室連れてくしかないな
そう考えてると先輩が誰かを見つけたようで、
「良いだろもう」
バシッと振り払われしまうがそこに力はなく弱々しい
次の瞬間
先輩の身体は地面へと傾いていく
その一瞬がスローモーションのようで、、そして考えるよりも先に体が動いていた
「っ!だから言ったのに…先輩のバカ!」
お姫様抱っこをすると最初は抵抗してたものの相当無理してたのかすぐに先輩は目を閉じてしまった
「心配させないで下さい…奏汰さん」
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