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練習前、俺は鵜飼さんに呼ばれた
「お前、前三枚おとりで東峰のバックアタックどうおもう」
「いいんじゃないですか?まぁ本人にその気があればですけど。烏野は個々人の力はそれなりにあるけどチームとしては完成されてないですし。まぁ囮で飛ぶとなると基礎筋力と集中力を維持する持久力がもっと必要になるとは思いますけど」
「なるほど、わかった。今日は影山、日向、東峰、田中に先に教えたいからそのほかの奴らをロードワークに行かせる。持久力をつけるには走るのが一番だからな」
「わかりました。大地さんに伝えておきます」
そう言えば俺もナチュラルに大地さん呼びしだしたな
なんだかその事実が可笑しかった
ロードワーク中は俺は自転車で追いかける
その間、より効率よく集中力をあげるためにしりとりをすることを提案した
走るための呼吸をするだけでなく、喋る為の呼吸もしなくてはならない。そしてなにより考え続けなければしりとりは続かないのだ
始めのうちは余裕でも終盤につれて苦しくなる
昔よく俺が1人でロードワークをやっていた時に気を紛らわす為の行為だったのがこれは意外ときつかった
1人だから順番回ってくるのも早かったしな
ロードワークから帰ってきた後は体育館でようやくバレーの練習だ
時間は少ない
俺はよく西谷に教えるようになった
「西谷、今のは動くの早すぎる。そんなに早いと相手にコース変えられるだろ。打つか打たないかコースを変えられなくなるぎりぎりに入れ」
「今のは遅いだろ。正面で取るのがベストなんだ。技術があるからっておろそかにするんな。そんなんだと強打者だと手持ってかれるぞ」
西谷はホントすごいとおもう
コースのよみも体のしなやかさも持ち合わせてる
それに、レシーブするときボールの音が静かだ
へたくそだと勢いを殺せなくて大きな音が出るが本当にそれがない
ムラなく安定した守備
だからこそもっとを求めてしまう
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