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「田所綾斗さん。リハビリ室にお入りください」
お年寄りに混じって俺はここらで有名な整形外科に来ていた
あまり真面目に通っていなかった病院
体育はできないが日常生活に少し支障がでるくらいでそんなに問題があるとは思ってなかったからだ
でも、部活を始めてもう一度コートに立ちたいと思ってからは真面目に通うようになった
「最近真面目に通ってるね。田所くん」
「やりたい事ができたので」
俺をいつも見てくれている兄ちゃん看護師が声をかけてきた
「なに?やりたいことって」
「バレーボールです。昔みたいには無理って分かってるんですけど、それでもやりたくなって」
俺の脳裏には烏野のバレー部の面々が通り過ぎていく
それが俺にとっては可笑しいことで少し笑った
「そっかースポーツか。いいよね、スポーツ熱くなるし」
「はい」
「じゃっそのためにもおじさん今日もがんばっちゃおう」
「おじさんってまだ若いじゃないですか」
「かー田所くんはいい子だねーー」
兄ちゃん看護師は俺の頭を撫で器具をセットしていく
始めは筋肉を暖める機械そのあとだんだんと体を動かすメニューになっていった
半日がかりのリハビリは終わることにはもう夕方で携帯を見れば縁下からメッセージが入っていた
『明日も試合。今から学校でミーティング。来れたら来いって』
俺は小さくガッツポーズし学校へと向かった
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