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セッターとは
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翌日の月曜、体育館に点検が入ると言うことで部活はオフになった
放課後、夕にトスのコツとかをまた聞かれ、それに答えていたら病院にくるのが遅くなってしまった
病院で受付をしようとした時、携帯が鳴る
慌てて外に出て電話に出れば影山からだ
「どうした?」
『あ、あの。その、今から言う所に来てもらえないですか?』
おう、唐突
「あ?俺これからリハビリ。その用事、今日今すぐじゃなきゃ駄目?」
『駄目・・・じゃないんですけど、駄目と言うか』
どうやら訳ありのようだ
この間、ひどい事言ったのもあるし。仕方がない
「はぁー。分かった。どこ?」
影山に場所を聞き、リハビリを諦め自転車をこぐ
着くと影山と青城の1番セッターがいた
何だこの状況は・・・やな予感
「ぅわっ。ほんとに田所綾斗だ~」
「んっと、影山。これはどういう状況なのかな?」
俺は軽く睨みながら小首をかしげる
「いや、その。青城のキャプテンで俺の中学の先輩の及川さんです」
うん。今それは聞いてないんだが。
俺の質問に答えたのは及川さんだった
「俺が飛雄に頼んだの。俺に飛雄ちゃんがどーしても及川さんにしか聞けないことがあるっていうから、その見返りにねっ」
俺は及川さんに向き直る
「と言うことは、俺がきたんだから影山の聞きたいことに答えて下さるんですよね」
「それにはもう答えたから大丈ブイッ」
及川さんは右手をちょきちょきと動かした
その後俺の肩に手を回し歩き始めた
「さー、あーやん行くよー」
何だこの人押しが強い・・・
ん?あーやんとは?
「え?いや影山は?」
「は?もう質問には答えたし、後は自分でなんとかするでしょ」
影山は俺たちの方に頭を下げ別の方へと歩き出した
うわぁー俺生贄的なやつかよ
後で影山潰す!すり潰す!
俺は及川さんにがっつりホールドされながら及川さんの甥っ子のタケルくんと話して歩いた
しばらく歩いているが俺はタケルくんと話すばっかりで及川さんは一言も発しない
それがどことなく怖かったので取り合えず話を振ってみた
「で、どこに向かっているんですか?そろそろ教えて頂いても?」
「別にーっ」
「とおるの家だよ!」
「こら、タケル余計なこと言わないっ!」
なに考えてるんだこの人
さっぱりわからん
俺はまたタケルくんと話し始め、及川さんの事は取り合えず考えない事にした
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