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教室から出て行った蛍がしばらくして帰ってきた
「電話しておきましたよ」
「ん。ありがとう」
横になってた俺は蛍の方に向き直った
「あと、いろんな人からメッセージきてるみたいなんですケド?」
蛍は俺に携帯の画面の向けてくる
俺は目を瞑った
「シカトしておいてー、どうせくだらない事しか書いてないから」
今は何かを考えたくはない
「綾斗さん。あんまり無理しないで下さい」
珍しく蛍が嫌味を言ってこない
こういうとき嫌味の一つも言ってきそうなのに
目を開けじっと蛍を見る
「蛍、おいで」
「はぁ?」
心底嫌そうな馬鹿にしたような顔がいつもの蛍らしくておかしい
「どうせ炎症で熱でてるだけだから風邪とかじゃないし、な?駄目?」
俺は布団の端を捲り蛍を布団に誘う
今は誰かに甘えたい
そんな気分なのだ
「言っておきますケド、誘ったの綾斗さんですからネ?何があっても知らないですよ」
「ん」
蛍が布団に入ってきた
俺は蛍の手を両手で握る
こうやって甘えるのはいつぶりだろうか
気持ちいい
俺はまた目を瞑る
「綾斗さん、狭いですね」
「ん。」
「綾斗さん。今日は本当に甘えん坊ですね」
「ん。」
「綾斗さん。キスしてもいいですか?」
「ん。…ん?」
驚いて目を開けた時にはすでに時遅く、俺の唇は蛍にまたもや奪われた
「ごちそう様です。綾斗さん」
見れば満足そうな蛍の顔がある
「お前は・・・まったく」
まぁいいや。減るもんでもないし
俺はまた目を瞑る
「綾斗さんは好きな人いなんですか?」
「いないよー。前にも言ったろー」
その間も俺は蛍の手を両手でにぎにぎした
「キス。…誰とでもするんですか?」
「あのなぁー。勝手にしてくるのそっちだろ。俺被害者だってー」
「それでも、もう僕以外としないで下さい」
んな無茶な
「なんだよそれ。意味わかんねーって」
「前に言いましたよね。僕、綾斗さんの事本気なんです。ホントに好きなんです」
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