アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
truth or lie
-
戻ると、ロッカーのところにいた三浦がいない。
また…
と、朝の記憶がよみがえったが、その心配はすぐに打ち消された。
教室を覗くと、自分の席に三浦が突っ伏していた。
てか、掃除終わったのか。
早くね?
まぁいいや。初日だし今日は見逃してやろう。
「三浦~」
ドアから顔を出して呼ぶと、むっくりと起き上がって、カバンを肩にかけてこっちに向かってくる。
「着いて来て」
そう言って、また数学準備室に向かった。
「ヒナー先帰ってるよー?」
「おぅ!じゃあなっ」
近藤は掃除当番か。
アイツ…早く帰りたそうにしてたもんな。
チャッチャと終わらせたってわけか…。
「先生…3職?」
階段にさしかかる前に、俺の斜め後ろを歩く三浦が不安そうな声で聞く。
「いや違うよ。大丈夫。」
と後ろを振り向くと、
ーーーそっか。ありがとう。
と呟くような声で囁いた。
明らかにおかしい。
おちゃらけてない時点でおかしい。
どんな話だ?
モデルの話?
家庭の話?
いや、恋愛?
ん?でも俺に話すことって勉強?
う~ん…
俺は疑問だらけになりながら、足を進めた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
55 / 74