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truth or lie
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「んで、朝はどうした?」
早速、本題に入る。
「長くなってもい?」
申し訳なさそうに言うから、
ーーーそのために、涼しい部屋にしたんだろ?
と笑うと
ーーーそっか。と嬉しそうに笑い返される。
こいつ、ほんとに笑顔は綺麗なんだよな…。
「あのね、先生と前に話した時にモデル辞めたいって言ったでしょ?実は夏休み中にいっぱい考えて、親に話したんだ。」
三浦が下を向いて話すから、俺は躊躇わずに三浦の方を向きながら話を聞ける。
「それで?」
「うん。お父さんはいいって言ってくれた。お父さんは普通の会社員だし、”普通に”生きる人生だって悪くないって言ってくれた。だけどお母さんは芸能界に関わってる仕事だから、私が”普通”じゃないって言いたいの?って…それで少し親が喧嘩んになっちゃって…」
「ごめん…」
俺は余計なことを言ってしまったのか。
でもやりたくないことを無理やりなんて、可哀想だと思ったんだ。
だけど…
『向葵のことにあんまり突っ込まない方がいいですよ。』
さっきの佐野の言葉が今になって突き刺さる。
「なんで先生が謝るの?」
いかなりこっちを向かれて、バッチリ目が合った。
今度は俺が下を向いてしまう。
「いや…俺が余計なこと言わなきゃ、ご両親は喧嘩しなかったかな、って思って…」
「そんなことか。」
ニコーっと笑って、頭を撫でられる。
「おいっ」
「あのね、うちの親はよく喧嘩するの。喧嘩するほど仲がいいってやつ。先生は関係ないから大丈夫。」
「そっか…」
おい。宮崎彼方よ。
これじゃあどっちが先生か分からないぞ。
ピシッとしろ!!!
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