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そのまま体重をかけられ、押し倒され、わけがわからないままにキスされた。
頬ではなく、唇だったことで初めてカズマのほんとうの気持ちを察した。
「大好きですっ! ゆーさんのことが大好きで大好きで大好きで大好きなんですっ! こんなぼくで良かったら、付き合ってください――って、言いたかったのにぃいいいい!」
つまり、コイツは最初から俺に告白したいがために、死ぬ気で卓球に打ち込み、華々しい結果を残したのだ。
見事なまでの執念である。
「バカ。もう言っちまったじゃないか」
本当にその場の流れだったので、男同士だとかそういうことは考えなかった。
愛があるなら性別なんて気にならない――俺もカズマもそういう部類の人間だったのだ。
それからすぐに付き合い始め、大学受験期間中に肉体関係を持ち、進学と共に同棲まで始めてしまった。
しかも、俺が一浪してしまったことにより、高校の先輩と後輩でありながら、大学では同級生という奇妙な関係に陥っている。
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