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嵐の夜
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【夏生】
連日の実況撮りで、みんなかなり疲れていた
だからと、今日は休みにしようと提案する陽人
「やったぁ!じゃあ今夜は会えるね!」
浮かれ頭になっている俺に、陽人から真剣な声が返ってくる
「いや…今夜は無理だろ、もうそろそろ台風が…」
実況中はなるべくヘッドホン、さらにカーテンを閉めているので外の様子に殆ど気づかない
だから、陽人に言われるまでまさかそんなことになっていたなんて気づかなかった
「うわぁ…何これ」
外を見れば、横殴りの雨が窓にへばりついて視界を遮る
慌ててテレビをつけると、交通機関はことごとく運転を見合わせている状態
「えぇーもう、なんなんだよこれぇ…」
「しょうがないから、今夜は大人しくしてよう?」
わがままを言ったところで、どうにもならないこの状況
無理をすれば、行けない距離でもなかったけれど…
「怪我したらいけないから大人しくしてよう?」
陽人に言われて渋々折れた
仕方ない、今夜は一人でギターでも弾いてよう…でも、やっぱり陽人に会いたかったなぁ…
お泊まり会が終わってから、実は色々忙しくて会っていない俺たち
スカイプで実況をするので、お互いに缶詰状態で録り溜めをしていた
とは言っても4日くらいなんだけど…
「お腹空いた…なんかあったっけ?」
冷凍食品のストックも底をつきかけていた
仕方ないと開いた戸棚から、カップ麺が落ちてくる
「痛っ…あれ?」
カップ麺と一緒に落ちてきたのは、随分前に貰ったクッキーの箱
賞味期限を気にしつつも、蓋に手をかける……ん?
クッキーの箱だと思っていたそれは………
「これって………ええ!?」
まさかの………大人の玩具………まぢか!
なんとなく貰った景品
まさかこんなものだったなんて思わなかった
しかも、普通に見た目はクッキーが入ってるようなパッケージ
だから棚に押し込んでいたんだけどね
「うわぁ…こんなの初めて見た…」
実際に使ったことはないバイブ
好奇心が見え隠れする
散々遊んできた俺でさえ、使ったことがなかった
ネットではよく目にしていたけれど…
「スイッチ……押してみようかな?」
ご丁寧に、電池までセットされている
ピンを抜けばすぐに使える仕様になっている
パチッ……………ブーン…
「うわっ!動いたっ!」
慌ててスイッチを切る………これ、気持ちイイのかな?
ちょっとだけ使ってみたくなってしまった
誰も見てないし…………
一度好奇心が芽生えたら、なかなかそれを止めることは難しい
ましてや、未知の世界から快感を…なんて、どんなプレゼンなんだよこれw
こうなったら使ってみるしかない……!
夢中になっていた俺は、周りの事に気づかないでいた……
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