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「んんっ、、あっ、、隆平、さ、ん」
ベッドの軋む音と
その上の乱れた2人の息遣い。
野生に還る瞬間があるとするならこの時だ。
「梓、、」
「もう、いいから、、早く」
僕を捕らえて離さない隆平さんの瞳に
僕は確かにここにいるのだと
貴方を愛しているのだと
念に似たようなものを送る。
「んんんっっ」
果てる瞬間、潤んだ視界に映る、
月夜に照らされた
愛しい手に憎むべきリング。
違うか。
憎まれる立場なのは僕か、、。
「綺麗。」
朦朧とした意識の中、リングを見てそう言った僕に、隆平さんからキスが降ってきた。
「梓、、俺を困らせないでくれ、」
「違う。そう言う意味で言ったんじゃ」
そんな顔を見たかったわけじゃないのに、、、
偶に感情の行き違いがある。
この人は何処まで僕を知っているのだろう。
そして
僕はこの人の事を何処まで理解しているのだろう。
こんなにも満たされた心でも寂しいのは
誰のせいでもない。
いっそ、貴方のせいに出来たら、と。
愛しい人との夜は、
色々な感情に支配されて動けなくなるほど、
どろどろに溶かされていく。
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