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第49場 blue moon入口
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【第49場 blue moon入口】
ガチャ
あかざえもん:「たのもー。」
店員:「お客様、申し訳ありません。
当店は女性専用となっておりますので…。」
あかざえもん:「あら、いやん。
心は女よ(笑)」
店員:「すみませんが、お引きとり下さい。」
あかざえもん:「ちょっとでいいんだ。知りてーことがあんだよ。な、頼む。」
店員:「しつこいですね。お引き取り下さい!」
店長:「なんだ?どうした?」
店員:「あ、店長。この人が店に入れろってしつこくて。」
あかざえもん:「あ、店長さん!ちょっとでいいんだ。入れてくれない?」
店長:「御説明した通り、うちは女性専用なので、お引き取り下さい。それでもゴネるなら、ケツモチ呼びますよ?」
あかざえもん:「えー、ヤクザ屋さんはめんどくさいから勘弁だな。
じゃちょっと電話させて。
ほんの一瞬だからいいでしょ。」
(1あかざえもん誰かに電話をかける)
あかざえもん:「あー、桜庭ちゃん?オレオレ。ちょっと面白い話聞いたからbleu moonに入りたいんだけど。そーそー、その話。
でも仕事熱心な店長さんが入れてくれなくて。
あ、そう?んじゃ、今代わる。
はい、桜庭ちゃんから。」
店長:「桜庭さん?オーナーですか?
あ、もしもしオーナー!
そうなんですよ、どうしても入れろってうるさくて。ケツモチの村木さん呼ぼうかと…
え?あ!はい!そうなんですね!
わ、わかりました。はい、すみません!」
あかざえもん:「入れてくれる?」
店長:「はい、ご案内致します。
失礼をして、申し訳ありません。
ですので、その、村木さんにはご内密にお願いします。」
あかざえもん:「村木?村木に特に話すことじゃないでしょ。大丈夫、俺、そんなに怖い人じゃないから、怯えないでよ(笑)」
あかざえもん:「他のお客様に迷惑かかるといけないから、VIPでいいかな?」
店長:「はい、助かります。では。どうぞ。」
(VIP席)
店長:「なにか飲まれますか?お代はいただくなとオーナーから言われてますので、お好きなものを。」
あかざえもん:「あー、桜庭ちゃんを脅したみたいになるの嫌だから、金は払うよ。
でもあんまお金持ちじゃないから、ヴーヴ・クリコで。」
店長:「かしこまりました。他にご要望はございますか?」
あかざえもん:「それ!噂になってる勝負してる子たち呼んでほしいんだけど。」
店長:「九十九とエレアですね。わかりました。では失礼致します。」
(5分後)
エレア:「こんばんは、エレアです。
ご一緒してもよろしいでしょうか?」
あかざえもん:「おー、待ってたよ。
君はNo.1の子2の子?」
エレア:「一応No.2です。
男性のお客様は珍しいですね。」
あかざえもん:「ちょっと無理言って入れてもらっちゃった♡裏技的な?ゲームで変な名前入れると最強になる!みたいな(笑)」
エレア:「ありましたねー!すげーちっちゃい子どもの頃のゲームでやった気がします(笑)」
あかざえもん:「そーゆー裏技が大人になると使えるんだよ。エレアくんも今のうちに魔法の呪文覚えといた方がいいよ。せっかくホストやってるんだし。」
エレア:「そうですね、この仕事は色んな方に出会えるんで、人脈は大事にしたいですね。」
あかざえもん:「優等生なお答えだな。
んで?なんで勝負してんの?
金の賭けってわけじゃなさそーだけど。」
エレア:「俺は言われた方なんで。
九十九サンが言い出したんです。」
あかざえもん:「負けたらどーなんの?
坊主で真っ裸で歌舞伎町1周?」
エレア:「はは(笑)なんですか、それ。
九十九サンが言うには、『勝った方の言うことを聞く」だそうです。」
あかざえもん:「んで、エレア君は勝ったら九十九君になにしてもらうの?」
エレア:「ちょっと連れて行きたいとこがあるんで、そこに行きます。どこかは、ご想像にお任せします。」
あかざえもん:「意味深~。
じゃああんまり引き止めても悪いから、最後の質問二ついい?」
エレア:「はい、なんですか?」
あかざえもん:「好きな子いる?
あと将来の夢は?」
エレア:「います。
将来の夢は歯科医です。この仕事して、お金の大事さ知ったんで、稼げる職業に就きたくて。
で、将来その好きなやつを養ってやりたいです。」
あかざえもん:「ホストから歯科医なんて頭いーんだね。
以上、質問終わり!行っていいよ。」
エレア:「はい、ごちそうさまでした。」
(10分後)
九十九:「失礼致します。九十九です。
ご一緒してもよろしいでしょうか?」
あかざえもん:「おー、No.1の方ね。
座って座って。」
九十九:「失礼致します。
もしかして勝負の噂聞いて来られたんですか?」
あかざえもん:「さっすが。察しがいいね。
そーそー。男同士の青春見たくて?」
九十九:「青春って、面白いですね(笑)」
あかざえもん:「だって君らまだ高校生でしょ?青春真っ盛りじゃん。」
九十九:「なんで高校生ってわかるんですか?」
あかざえもん:「簡単だよ。
moonグループのNo.1,2なのに、外看板に顔写真載ってないし。載せられない事情があるってことだろ?」
九十九:「さすが、この店に男性で入れただけありますね。」
あかざえもん:「さすがかどうかはわかんないけど、カワイコちゃんを見るのは好きだよ。」
九十九:「カワイコちゃんって(笑)」
あかざえもん:「オジサンから見たら、勝負なんて熱いことしてる子はカワイコちゃん♡
九十九くんの方から勝負ふっかけたってエレア君言ってたけど、なんで?勝ったらなにしてもらうの?」
九十九:「理由は…そうですね。急成長してる仲間と競い合いたかったからです。」
あかざえもん:「なるほど。高校の同級生って感じなんだ。」
九十九:「え?俺そんなこと言ってませんよ?」
あかざえもん:「オジサン邪眼もってるから♡
で、勝ったらなにしてもらうの?
坊主の真っ裸で歌舞伎町1周?」
九十九:「それも面白そうですけど、もっと恥ずかしいことですよ。これ以上は秘密にさせてください。」
あかざえもん:「えー。まあ禁断のお話もあるもんね。痔には気をつけてね♡」
九十九:「それって俺がエレアのこと好きみたいじゃないですか。」
あかざえもん:「そんなことは言ってないよ(笑)?じゃあ最後に二つ質問。」
九十九:「はい、なんですか?」
あかざえもん:「じゃあ今の流れで好きな子いる?あと将来の夢は?」
九十九:「この仕事してたら、いくら男性のお客様でも100%いないって答えますよ。
それと、勝負の夢なんてないです。目の前の勝負に必死なんで(笑)」
あかざえもん:「余裕の笑いか(笑)
ありがと、もう行っていいよ。
あ、会計呼んでくれる?」
九十九:「わかりました。ごちそうさまでした。失礼します。」
(あかざえもん会計を済ませて店を出る。)
(電話をかける)
あかざえもん:「あ、桜庭ちゃん?ありがとね。え?勝敗?十中八九わかるぜ。
え?今から?そんなに気にするなんて熱心なオーナーだな。じゃ、いつもの焼き鳥屋で。」
(あかざえもんはこみ上げる笑いを堪えるようにしながら、焼き鳥屋に向かった。)
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