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第84場 つくもの家
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【第84場 つくもの家】
(つくもとエレアが会った日の夕方)
つくも:「もう12月になるし、手続きのこと考えると、時間ギリギリか。
ハルさん毎日LINE送ってくるし、2回も来てくれたし、そろそろケジメつけねーとな。
『迷惑をかけるのが怖いんじゃなく、迷惑をかけて嫌われるのが怖い』、か…。
なんかすげー核心を突かれた気分だわ。
飲むとただの陽気なオッサンなのに、津田さんの言葉はストレートに、すとんって落ちたな。
何者なんだよ、あのオッサン。
すとんって落ちたってことは、俺がそう思ってるってことか…。
ハルさんのことだから、きっと法定代理人になってもらったら、今以上に「家族愛ごっこ」になるよな。
信用か…。
案は3つか。
1.お言葉に甘えて…って代理人になってもらって、家族愛ごっこを受け入れる。
2.「必要最低限の関わりで」って約束で、代理人になってもらう。
3.過去を全部ぶちまけて、引かれて、代理人の話はなかったことにしてもらう。
1.はダメだな。
これ以上気を許したら、俺が弱くなる。
2.は、エレアの言う通り「押しに弱いけど、自分で決めたことには頑固」っぽいから、たぶんハルさんがOKしないだろうしな。
守りたい女が傍にいるなら、やっぱ面倒事には巻き込めねーから、やっぱ3.か。
『あの事』以外言わなきゃ、過去はぶちまけても平気だよな。
まー家族愛ごっこも新鮮だったけど、元の1人に戻るだけだし。
それなら一応ボロボロになるまで話し合うってことで、津田さんに話持ってけるしな!
決めた!
3.で!
後は次ハルさんから連絡来たら、もう逃げねー!」
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