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そのにじゅういち
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抜き差しを繰り返しながら徐々に埋め込まれていき、指一本が全部入ると今度は広げるようにゆっくりと圧迫してくる。
「ん……」
「熱いね」
額に滲んだ汗で前髪が煩わしいと思っていると、波瑠が空いた手で髪をかき上げてくれた。
その間も中はゆっくり押され、ゆっくり離され、場所を変えてまた押される。
こうしてまで繋がりたいと思う。手間がかかっても、時間がかかっても。
それは繋がった時の幸福感を知っているからか。それを幸せだと思うほど相手を愛しているからか。
中を蹂躙する指が時々悪戯に前立腺を掠めれば俺の身体は分かりやすく反応を表し、それに波瑠が卑しく笑う。
「も、いいだろ……」
「今何本入ってるか分かる?」
「さん、本……」
「んー……もうちょっとね」
「んぁああっ!」
納得いかないような表情で中の指が大きく折り曲げられた。
なんでだよ!!正解だろ!!
「ひゃっ、あ、あっ」
「蒼斗」
「ぅん、ふ……はぁ、あ」
「蒼斗」
呼ばれていると分かるのに返事が出来ない。呼吸をするのが精いっぱいだ。
そんな状態に漸く満足したのか、波瑠の指が中からいなくなった。
目の前から波瑠の姿が消えると、今度は後孔にぬるりとしたものが触れ、ゆっくりと押し開き、中に入ってくる。
「あ……ぅん……」
指の時と同じように、少し入っては戻り、また少し入っては戻っていく。少しずつゆっくりと奥へと入ってくるのは、焦らされているようで苦しい。
波瑠がふっと短く息を吐いた。それが全部入ったという合図だ。
「きつくない……?」
心配げな表情を浮かべて聞いてくるが、波瑠の方がきつそうだ。米神から滴が一つ、ゆっくりと流れていくのがライトに照らされて見えた。
決して初めてではないし、なんならもう何度してるか分からないくらい繰り返した行為だ。だからこそ中にあるものに意識が向いてしまうと、堪らない。刺激がないのがツラい。
「動けよ」
「でも……」
何度もしていれば相手を崩す方法だって分かる。波瑠は案外堪え性がない。
下腹部に力を入れて中を締めると波瑠の顔が歪む。
「ちょ……あお、と……」
これで動かないとか無理だよな?
「ッ……俺っ……善処してるのに!」
そう言うやいなや、トンッと中を押し上げられた。
「んっ!……もっと……」
緩やかなリズムで中が突かれる。
逃がしても逃がしても頻りに湧いてくる熱は、逃がそうと足掻けば足掻くほど酷くなる一方だ。
身体を蝕んでいく熱に呑まれてもなお、どこか理性を繋ぎ止めておきたいと、人間でいたいと思うのは、この快楽に恐怖を感じるからだろうか。
そんなことを考えながら、波瑠が与えてくれる快楽に酔っていった。
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