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「け、警察来ましたよ...!どうするんですか?!」
「俺が出てくる」
冬夜が何のためらいもなく玄関へ向かう。
「早紀、僕の後ろに隠れてて」
不安そうに頷くと早紀は綾瀬の後ろに隠れた。
「はい、何でしょうか」
「最近明坂コーポレーションの社長の息子さんが誘拐されまして、念のため付近のお宅にお邪魔しているんですが...」
「あぁ、ニュースで言ってましたね。俺の家には何もありませんが」
「いえ、疑っている訳では無いのですが、念のためお部屋の方を拝見させて頂けませんか?」
冬夜と警察の話し声に耳を済ませながら心配そうに早紀は綾瀬を見た。
綾瀬は心配ない、というように落ち着いた表情のまま様子を伺っている。
「...まぁ構いませんが、汚いのであまりじろじろ見ないでくださいね?」
警察は苦笑しながら部屋に入った。
「ちょ、どうするんですか...!」
「まぁ大人しくしてなよ」
綾瀬はそういった途端、早紀を押し倒した。
「え?あ、あの......」
「静かに」
綾瀬はちゅ、と唇すれすれにキスをした。
「へ?ぇ、え?」
早紀は驚きのあまり間抜けな声が出た。
ちょうどそこに警察がやって来た。
男が男を押し倒している。
「......失礼しました。」
警察は引きつった顔をしながらリビングを後にした。
そして逃げるように家を出ていったのだった。
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