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噛み癖
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「せいわ」
幼児みたいな言い方の癖に孕んだ色はやけに妖艶で、そんな音程で耳元で囁かれればひぅ、なんて情けない音が声からもれた。
「お願い」
「っあ、」
硬い歯が首筋に宛てがわれる。そのままぐ、と力を込めて柔らかい皮膚が食まれた。
喉がきゅうっと締め付けられるようななんとも言えない感覚。
自由な片手で口元を押さえればくすくすと燈色の笑い声が聞こえた。
楽しんでいるのは明白で、腹が立つったらありゃしないけど今はそれ所じゃない。
「っは、うぅ....」
「星和何気の噛まれるの好きだよね、嗚呼...俺がそうしちゃったんだっけ?」
「黙れってぇ....!」
「はいはい」
舐められて、噛まれて、しかもそれは俺の弱い部分をピンポイントで捉えているからいつの間にかコントローラーは手からこぼれ落ちて完璧に燈色に寄り掛かる体勢になっていた。
でもそんなの気にならないくらいのむず痒い感覚に思考能力が奪われて行くのは確かだ。
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