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俺は、親父の部屋の前でたちノックをして名前をいい、入れと言われたので、部屋に入った。
「よう、時雨」
「おつかれさまです。
親父。」
「あぁ、早速本題に入るが、お前ガキを拾ったそうだが、本当なのか?」
「はい、本当です。」
「もし、俺がそのガキを手放せといったら?」
「手放すつもりは、全くありません。」
「だが、組の利益にも、お前の利益にもならんぞ。
どちらかというと、不利益じゃないか。」
「それでも、俺は手放すつもりは、ありません。
俺が幸せにするって、決めたことなので。」
俺がそう言うと、さっきまで鋭かった目付きが優しくなり、笑い声をあげた。
この男は、俺の実の父親であり、組の親父。
つまり、組長だ。
名前は如月 竜也 キサラギタツヤ。
三代目組長で、あまり目立ってなかった組を関東一番まで、持ってきた張本人だ。
こっちの世界では、化け物と恐れられている。
そして、笑い声が終わったかと思うと今度はすごいことを俺に、言ってきた。
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