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時雨さんは少し微笑んで「大丈夫」と、言ってくれた。
すると回りのが、コソコソと喋り出した。
「あの、若が笑ったぞ。」
「あの、若がだ。」
「いったい、あのガキは何なんだ。」
「黙れ。
親父の部屋に行く、邪魔だ。」
時雨さんは、いつもの優しい声ではなく、とても怖くて冷たい声をしていた。
時雨さんは、僕を片手に抱きながら、長い廊下を歩いていた。
そしたら、向かいの方から1度だけ会ったことのある、赤い色の髪が入っていた男の人が来た。
確か名前は、咲さんだっけ?
僕を女と見間違えた人。
「あっ!
若じゃないですか。
おつかれさまです。
真白ちゃんもいる~」
「チッ、咲。」
「何ですか、若。
ご機嫌斜めですか。」
「当たり前だ。
あいつらのせいで、真白が怯えてたんだ。
俺は、親父に会ったらとっとと帰る。
仕事はとりあえず、3日分は終わらしている。
あと、咲お前に追加で仕事だ、木下組について調べてこい。」
「えっ!
本当にですか。
俺、もう死んじゃいますよ。
まぁ、やりますけど……」
「頼んだ。」
僕は、時雨さんと咲さんの会話を無言で聞いていた。
僕は、少しだか体がつらかった。
そして、話が終わったそうで、時雨さんが話しかけてきた。
「真白、大丈夫か?」
「大丈夫ですよ、時雨さん。」
「そうか。
大丈夫じゃなさそうなら、すぐに言うんだぞ。」
その問に僕は、頷いた。
それから、もう少し歩いた所に扉があった。
時雨さんは、ノックをして名前を言った。
そのあとに、入れと一言扉の向こうから、声がした。
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