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真白side
僕がソファの上で待っていると、隼さんと時雨さんがたくさん荷物を持って入ってきた。
「よう、真白。」
「おはようございます、隼さん。」
僕は、まず隼さんに挨拶をした。
そして、気になってることを隼さんに聞いてみた。
「あの、その荷物どうしたんですか?」
「あぁ~、これか。
これ、全部お前のだ。」
「えっ!
これ、全部ですか。」
「あぁ。そうだ。
おい、時雨なんか本棚ないのかよ。」
「本棚?
多分まだ、全然入ってないやつが、寝室にある。」
「分かった。
じゃあ、とりあえず直してくるわ。」
そう言って、隼さんは寝室の方に荷物をもって行った。
時雨さんはいつのまにか、スーツに着替えていた。
やっぱりカッコいい。
僕はこの人の恋人なんだって、思うと顔が赤くなる。
「真白?
顔赤いけど大丈夫?」
「へ?
平気です………」
「また、みとれてたの?
可愛い。」
時雨さんは、そう言って僕のおでこにキスをした。
すると、隼さんの少し呆れた声が聞こえた。
「おい、時雨。
いちゃついてないで早く行け。」
「行きたくないけど、分かったよ。
行ってきます、真白。
あと、頼んだぞ隼。」
「あぁ。」
「いってらっしゃい、時雨さん。」
時雨さんは部屋を出るときに、僕に微笑んで出た。
そして、今は僕と隼さんだけ。
暫く沈黙が続くと、隼さんが僕の横に座って話しかけてくれた。
「体は、もう辛くないか?」
「はい、大丈夫ですよ。」
「そうか、時雨が点滴を抜いたのか?」
「えっ、あ、はい。
時雨さんが抜いてくれましたよ。」
「へ~、あいつがか。
真白、今日は勉強とかリハビリするが、大丈夫そうか?」
「はい、大丈夫ですよ。
勉強楽しみです。」
「そうか。
ところで、お前自分の部屋ないのか?」
「部屋ですか、ないですよ。」
「じゃあ、寝るときって……
まさか、二人で一緒に寝てたのか。」
「えっ、そうですよ。」
僕が言うと、隼さんは頭を抱えながら独り言を言っていた。
僕、何か変なこと言ったかな。
でも、いつも時雨さんは抱きしめながら寝てくれるし。
僕あれがすごく落ち着く………
僕が考えていると、隼さんは何かが吹っ切れたように僕を見た。
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