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時雨side
俺は、家を出たあとすぐに本家に行った。
本家につくと俺は、いろんなやつに挨拶されながら自分の部屋に行った。
すると、書類がたくさん机の上に置いてあった。
なんだ、これ。
多すぎやしねぇか。
絶対、篠崎のやつが置いたな。
とりあえず、片付けるか。
俺は、暫く書類をみていると、ノックの音がした。
「若、山本と松永です。」
「入れ。」
俺が言うと、二人は失礼しますと言って入って来た。
すると、咲は驚いていた。
「若、あんなにあった書類、もうこんなに片付けたんですか。」
松永は、咲の頭を叩いて黙れと言っていた。
俺は、心の中で少し呆れた。
自業自得だな。
松永の前でふざけるからだ。
それにしても、この組み合わせ珍しいな………
俺は、そう思いながらも二人に言った。
「用件はなんだ。」
「実は、2週間後に港の第三倉庫で、木下組のやつら何かするそうです。」
「貿易か。」
「おそらくそうかと、思います。
そこでですね、若。
その時に、奇襲をかけるのはどうかと思うんですが……」
「そこまで、デカイ貿易内容なのか?」
「はい。
その日は、木下組の幹部の連中がそこの倉庫に行くんです。
だから、本家は手薄になります。
この、情報は久保田からです。」
久保田か。
あいつが、言っていたんなら本当なのだろうが。
何か胸騒ぎがするな。
まぁ、とりあえずは………
「何か作戦でもあるのか。」
「はい。
これについては、山本が言います。」
「えっとですね、若。
その日3つのグループに分けようと思うんです。
まず一つ目は、いつも通りにしているグループ。
そして二つ目は、倉庫に奇襲をかけるグループ。
最後に三つ目が、本家にカチコミするグループです。」
「メンバーは、どうするつもりなんだ。」
「まだ、詳しいことは決めていません。
ですが若は、三つ目のグループに行ってもらうつもりです。」
咲がそう言うと、二人は俺を見た。
中々な作戦だな。
だが……
「3つに分けるとなると、色々大変になるんじゃないか。」
俺が言うと今度は松永が話した。
「はい。
だから、俺がサイバーウイルスをかけて、あらかじめ混乱させるつもりです。
木下組にも、腕利きのハッカーがいます。
ですが、私もそれなりのことは出きるので。」
「そうか、分かった。
考えておく。
今週中には決めておこう。
親父には、俺から話をつける。」
俺が言うと、永松は分かりました、失礼しましたと言って咲と一緒に部屋を出ていった。
俺は、煙草に火をつけて吸いながら考えた。
2週間後か……
でも、何だか胸騒ぎがするんだよな。
本当にこれでいいのか。
やることが、本当に多すぎだ。
でも、真白の為だと思えばなんとかなる。
木下組、簡単には潰せないだろうな……
この件が終われば、今度こそ真白とデートに行こう。
俺は、胸に誓い仕事を再開させた。
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