アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
88
-
俺は、今会議をする部屋にの前に立っていた。
おそらく、もう皆揃っているだろう。
俺は、一度深呼吸をしてから部屋に入った。
俺は、イスに座り周りを見た。
右から、篠崎、咲、松永、鈴木、神谷、久保田、藤堂、橋下、北原、小川の順で座っていた。
そして、俺は言った。
「本格的に木下組を潰しに行こうと思う。」
幹部のやつらは、驚きもしなければ反応もそんなにない。
ただ、俺に視線を向けるだけ。
きっと、情報はこの短時間で回っていると思う。
俺は、腹を括り話した。
「木下組を潰すのは、簡単じゃない。
下手に手を出せば、殺されるかもしれないし、今回ばかりは如月組も潰れるかもしれない。
だからこそ、正確に確実に潰す。」
すると、篠崎が言った。
「親父は何て言っているんですか。」
「今回親父は手を出さない。
今回の事は、俺が任されている。」
「そうですか。
では、今回私たちを呼んだのはなぜですか。
それを言うためだけではないでしょう。」
「あぁ。
実はな、知ってる奴もいるとは思うが、俺の弱味が拐われた。」
幹部達は、息を飲んだ。
次に、話したのは橋下だった。
「若は、どうなさるつもりですか。
拐われたと言うことは、人質ということでしょう。」
「そうだ、慎重にいく。
あと、5日後にも木下組がデカイ密売をするらしい。
その時を狙う。」
「作戦はあるのですか?」
「ある。
この前山本が言っていた、3つのグループで行こうと思う。」
「組員選びはどうなさるつもりですか。」
「それもここで話す。
だが幹部達は、俺が決めさせてもらう。
一つ目のグループ、ここでいてもらうやつらだが、小川、松永に任せたい。
そして、二つ目密売を襲うとこだが、篠崎、神谷、久保田、橋下に任せる。
最後は、本家に行くとこだが、俺、鈴木、山本、藤堂、北原で行く。」
俺が言うと、少し間を置いて篠崎が言った。
「分かりました。
では、それでいきましょう。
ここに、残る組員は最少でいいでしょうね。」
「あぁ。
本家に行くところも、できる限り少なくしたい。」
「なぜ、ですか。
本家ですよ。
それに、若も行く。
人質だっているんでしょう。
若にも、もしものことがあったら………」
「大丈夫だ。
今回一番危ないのは、密売の所だ。
木下組の幹部達と、マフィアがいるんだ。」
「そうですね。
分かりました。
では、もう少し情報をできる限り集めましょう。
それから、もう少し作戦も練らないと。」
「あぁ、そうだな。
あともう一つ、頼みたいことがある。
これは、内密にな。
杉村のことを見ていて欲しいんだ。」
これには、幹部達は驚いていた。
そして、喋ったのは咲だった。
「なぜですか。
杉村さんはこの組の、専属医ですよ。
それに、若の幼馴染みでしょう?」
「それでもだ。
やってくれるな。」
「俺がやります!
若!!」
そう言ったのは北原。
北原は、俺の事ならなんでもする。
失敗しなさそうだし、いいか。
「分かった。頼む。
今日はまた解散だ。
また明日、夜九時にもう一度話す。
それまでに、情報をまた集めてくれ。」
そう言って俺は、部屋をでて自室に戻りイスに座って考えていた。
あいつら、まだ俺に何か言いたそうだったな。
真白は、今何してるんだろうな。
泣いてないといいけど。
今度こそ、本当に救い出してやる。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
88 / 268