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「親父………」
「お~お~。
北島お前何してるんや?
ワシは、裏口から入ってきたから何もなかったけど、表の方騒がしかったで。」
こいつ。
木下組組長木下智哉だ。
組員も何人かいるな。
何で、こんなとこに。
キャバクラに行ったんじゃないのかよ。
騙された?
いや、ちがう。
北島の顔が少しだが驚いている。
咲が腹を押さえながら、俺の方に俺をカバようにしてよってきた。
そして、小声で言った。
「どうするんですか、若。
俺らは、袋の鼠ですよ。」
「あぁ。分かってる。」
木下は、不適な笑みを浮かべていた。
「なぁ、北島。
お前、裏切りはご法度って知ってたか?
それとも、知ってて裏切ったんか?」
「……親父は、どうしてここにいるんですか?」
「ハハッ、ワシの質問に答えんと、質問返してるんか?
忘れ物取りに来たんや。
そしたら、何か襲われてるからどうしようかなってな。
まぁ、中に入ろや。」
そう言うと周りの組員が、俺達に銃口を向けていた。
俺達は、仕方なく中に入った。
俺は、真白をみたとき何とも言えない感情に襲われた。
「真白?」
名前を読んだが返事はなかった。
目は開いているが、死んだように寝転んでいるだけだった。
お前、そんなこと誰にやられたんだよ。
あっちこっち、打撲や擦り傷だらけ。
「真白。真白。」
俺は、抱き締めに行こうとした。
だが……
「待て。
北島と東条圭太だっけか?
それから、そこのやつ。
三人は、動くなよ。
さて、如月。
俺と取引しようぜ。」
「取引。」
「そうだ。
お前の命をもらえば、ここにいる全員を救ってやるよ。」
俺が、死ねばいいのか。
何だ、そんなことなら。
「ダメです!若!!
俺らは、代わりがいます。
でも、若は若だけ。
ご自分の命を大切にしてください!!」
咲が、叫んだ。
そんなこと、分かってる。
俺が死ぬわけねぇじゃねえかよ。
それに、お前にも代わりはいねぇよ。
もうすぐだ。
仲間は誰も死なせねぇよ。
「取引だったか?
乗ってやるよ。
ただ、そういう状況になればだかな。」
俺が、言うとドアが潰れた。
そして、北原と藤堂と組員数人が入ってきた。
「若!お待たせしました!
裏門のやつらは、全て鎮圧です!」
「俺は、普通に入ってきました。
上は、鈴木が壊滅状態にしています。
おい、そこのやつらとっとと銃口を下ろせ。
さもないと、叩き潰すぞ!!」
藤堂が言った。
だが、銃口は一向に下りない。
すると、木下が言った。
木下の顔は、凄く不吉な笑顔をしていた。
「クスクス、潰す?
どうやって、別に潰したければ、潰せばいい。
ただ、俺はちゃんと楽しませてもらうぜ。
俺は、人の不幸を見るのが大好き何だよ!」
一瞬だった。
木下は、俺に銃口を向けるのではなく、死んだように寝転んでいる真白に向けて撃ったのだった。
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