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気持ち
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部屋に戻ると結はいつも通りだった
鈴がそばにいると嬉しそうで、抱きつかれたりすると顔が赤くなる
いつも通りの可愛い結。
ただ違うのは、鈴のことが好きだと結が気づいたこと。
前回来たときも、きっと結は鈴のことが好きだった。
けれど、それに気づいていなかった。
「ねー!シチュー食べる?」
ふたりに問い掛ければ鈴が「え?いいのー?」と笑顔を向けてくれる
「うん!想と作ったんだよ!」
「楽しみだなぁ」
「美味しいよ!人参は俺が切ったの!」
「環包丁使えるの?」
クッションに埋めていた顔を上げて結が聞いてきた
「え!使えないよ!」
「…難しいよね」
「結も昨日頑張ったもんね」
鈴が結の手を撫でた。
今日、結の手は絆創膏がたくさん貼ってあって痛そうだと思っていたら、昨日料理をしたみたいだ
「何作ったの??」
「…野菜炒め」
「わぁ!すごい!!結すごい!」
野菜炒めはたくさん野菜を切らないといけないし、フライパンもジュージューってばちばちする
それを作るなんて、やっぱり結は凄い
「はい、どーぞ」
すごいすごいと結に抱きついていたら想がシチューを持ってきてくれた
「結と環はこれね」
「ありがとー!」
「…ありがと」
真っ白な結にクリーム色のシチューは可愛い
「ね!美味しい?どう?」
「美味しい」
「美味しー!」
「わ!やった!想、美味しいって!」
「ふふ、良かったね」
それから皆でにこにこ、俺の大好きな時間が流れた
「ごちそうさまでした!」
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