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仲良し
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「…熱っ」
「わ!だめだめ!」
フライパンの持ち手の部分ではない鉄の部分に触れて慌てて手を離す
見ているこっちがひやりとする。
直ぐに火を消して、水道水で手を冷やさせた
「何回目?俺心臓とれちゃいそうなんだけど」
メニューは野菜炒めというシンプルなものだが、やはり初めてだと火の使い方や野菜の切り方も難しいのかもしれない
玉ねぎを切ろうとして手が滑って血が出たり、油をひいて野菜を入れたときに飛んできた油が目に入ったり。
そして今度はフライパンの熱い部分に触れて火傷。
結はもうくたくたになっていた。
「痛む?」
「…大丈夫」
と言っても、指は火傷の部分だけ分かりやすく赤くなっている
多分びりびりと痛んでいると思う。
もう見ていて怖いから俺が作りたいのに、俺がやるからいい。と言われてしまう
気持ちは嬉しいけれど、結が怪我をしてしまうのは心配だった
「疲れてない?」
「うん」
「あとはもう味付けするだけだからね」
「分かった」
じゃあこれ入れる。と何故か冷蔵庫に入れていたケチャップを取り出す
「これで味付けするの?」
「…不味いかな」
「んー、いいと思う!」
正直分からない。
そもそも野菜炒めの味付けをケチャップでしたことが無い
けれど、スパゲッティもケチャップだし?もしかしたら美味しいかもしれない
味の調整は後からするにしても、結の手料理が食べられるというのは嬉しいことだ
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