アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
リーダー
-
「「かんぱーい!」」
2人でお酒をちびちびと飲み進めていく。
「いやー久しぶりだな!こうやって酒飲むの!…2人でっていうのは初めてだし少し新鮮だな!」
「そうだね。ちょっと前までは5人で飲むことが多かったのにね…みんな1人の仕事も多くなってきたしね…もちろんいい事だけどね!…なんか少し寂しいね…」
少し前までは5人で騒ぎながら飲みまくっていつのまにか朝だ…みたいなことも多かったのに段々とその頻度も減って、最近は仕事が終わったら次の仕事のために直帰することが多い。
「そうだな…あの頃に戻りたいか?」
凌が優しい目で聞いてくる。
「…いや、…あの頃のもっと売れたい!みんなでこうしたらいい!ああしたらいい!みたいな話があって今があるからさ!…戻りたくない…というか…戻る必要はないなって…」
「そうだな…俺たちの夢が叶ったんだな。」
「うん」
あの頃は有名人になったらもっと華やかな生活があるとみんな思ってたけど、いざなってみると周りばかりが大きくなっていって自分自身は何も変わらない。だからこそ応援してもらえると思ってるし、今の関係もとても心地良いものだ。…ただ少し寂しいだけ…。
「これからもライブいっぱいやって、テレビにもたくさん出て5人で頑張っていこうな!」
「うん!もちろんだよ!」
「ちゃんと上手く出来た時には褒めてやるし、調子乗ってたら叱ってやるよ。そこは前と何も変わらない。」
本当に凌は何も変わらない。メンバーひとりひとりしっかり見てるし、いつでもみんなのこと考えてくれる。
「うん、ありがとう笑」
「何笑ってんだよ…」
凌がじとりとこっちを見てくる。
やっぱりこういうリーダーがいるから俺ら4人は頑張れる。
「いやー、凌がいてくれて良かったなーって?笑」
「ふんっ今ごろ俺の有り難みがわかったか!この!」
「はははっやめてよー」
凌がくすぐってくる。こういうじゃれ合い久しぶりだ。この関係がずっと続くといいな。
「「うわっ」」
2人でソファーに座って話してたけど、凌がくすぐってきたせいでバランスを崩して倒れてしまう。
気づいたら凌が上になっていて顔がすごい近い。
ったく、顔がいい奴は周りにいっぱいいるけど、こいつも相変わらずイケメンだなー。
「びっくりしたー!でも久しぶりに子供に戻った気分で楽しい!笑」
あれ?姿勢を戻そうとしてるけど凉がまったく動かない。真剣な顔でじーっとこちらを見つめてくる。俺も自然と見つめ返す。…凌の顔がだんだん赤くなってきた。
「何、どうしたの?酔った?」
「…っごめん!」
なんか急に謝ってきて、なぜかさっきよりも少し離れて座り直した。別にどこも痛くないし謝るほどのことじゃないのに。
「…?」
俺が変な顔で見てると
「ちょっと酔ってきたかな?ははは。」
なんか具合でも悪いの隠してるのかな…?聞かない方がいいかな?
「で、昨日は何があったんだ?」
取り繕うように聞いてくる。
…やっぱりその話覚えてますかー
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
15 / 60