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好きな人3
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(間に合ってよかった…)
授業が終わりみんな一斉に教室を出る。
僕は一番最後に教室を出て、先生から任された戸締りをしていた。
すると後ろから同じクラスの女子、花森さんに声をかけられた。
花森「翠くんすごいギリだったね(笑)どしたの?」
僕「いや、昼休み友達と話し込んじゃってさ」
花森「なるほどねぇ、もしかして折くん?」
僕「あ、そうそう!折だよ」
花森「ふーん…あの子と仲良いよね」
僕「そうだけど??」
何だろう…すごく嫌な感じがする。
花森「あの子さ、ホモなんでしょ?」
ズクッ
心臓が跳ねる。
僕「…だったらなに」
花森「一部の女子たちの中で噂になってるんだよ?
折くんはホモだし、つるんでる翠くんも…
もしかしてそうなんじゃない?って」
_________は?
花森「翠くんは違うでしょ?違うよね?ね?」
なんだろう、この気持ち…
侮辱されてるような、友達を馬鹿にされるような
僕「…違わなかったらなんなの?
僕を気味悪がるわけ?」
花森「…そ、そういうわけじゃ」
僕「だったら、折のことだってほっといてよ
仕方ないだろ、人それぞれあるんだから」
花森「…っ」
花森さんは下を向いて真っ赤な顔をしている。
反省、してるのかな?
花森「ほんっと、気持ち悪い!あんたも!熊谷も」
そう叫んで花森さんは去っていった。
" 気持ち悪い "
僕の心の中にそのフレーズだけが重く響いた。
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