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いつも通りじゃないどころじゃない!!2
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しばらく静かに泣いた後、僕は屋上を出て教室へ向かおうとしたけどこの日初めて僕は一時限目の授業をサボってしまったのだった。
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ブーッと携帯のバイブ音が鳴る。
みると折からの連絡だった。
[ ねぇ今どこ?!翠
サボるなんてらしくないけどなんかあった? ]
本当、心配しいなんだから。
でもその連絡がすごく嬉しい。
なんでもない。
二時限目からは出るから。
そう返事を打ち込むとまたすぐブーッとバイブの音が。
[ 待ってるからね。
来ないと絶交なんだから!! ]
思わずふはっと吹き出した。
こんな時でも折は折だ。
なんとも折らしい文章。
今すぐ会いたくなってしまった。
全てを話したい。聞いてほしい。答えを一緒に見つけてほしい。
結局僕は
誰が好きで
誰に一番そばにいてほしいと
思っているんだろう
ぐるぐる思考は回って僕には答えが見つからない。
ただ__________
携帯の写真フォルダから2年前に撮った修平とのツーショット写真を見つけしばらく見つめる。
この頃に戻りたいな…。
まだ修平に想いを告げてなくて、
修平にそろそろ彼女ができてて、
毎日彼女の話を聞かされてつまんなかったけど
あの頃がお互い一番幸せだったのかも。
また涙がこぼれそうになってグッと堪える。
僕が泣いてどうするんだ。
僕がこの関係を壊したんだろう。
今更戻りたいなんて贅沢だ。
写真フォルダを閉じると(実は匿っていた)空き教室の扉を開く。
折に全部話してみよう。
折なら受け止めて聞いてくれるはずだ_______
最後苦しそうな顔で屋上を出た修斗の顔を思い浮かべる。
『もう関わらないようにするから』
そんなの嫌だ。
あの言葉、後で後悔させてやる。
そう誓って僕は教室へと歩き出した。
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