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いつも通りじゃないどころじゃない!4 side修斗
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ただの触れるだけのキスをするつもりだった。
気づけば舌を入れてしまっていた。
しまった。とは思ったけどもう遅かった
先輩の息苦しそうな表情と潤んだ目が可愛すぎて
止められなかった。
" もし先輩と付き合ってこんな風にキスしたら
先輩は俺にこんな顔見せてくれる? "
そんなバカなことを考えながら、
俺は先輩との最後のキスに夢中になっていた。
これで最後にするから。
口を離した瞬間、先輩は肩を上下させながら息を整えていた。
俺は急に罪悪感を感じ始めて、先輩に自分勝手に想いを告げた。
" これで最後にする "
" もう出来る限りは関わらないようにする "
結局どっちなんだよって自分でも突っ込みたくはなったけど、一生会わないようにするとまでは、言えなくて。
やっぱり心のどこかで片思いでもいいから
まだ先輩と関わっていたいと思ってしまっていたんだと思う。
やっぱり俺は
自分勝手な奴だ。
きっと今俺ひどい顔してるだろうなーって思って
これ以上先輩と話してたら言葉で傷つけてしまいそうで、言いたいことを全て先輩に言った後、屋上から出て扉を思いっきりしめた。
閉めた扉にもたれかかってズルズルとしゃがみこむ。
少しでも気を緩めたら涙が溢れてきそうで堪えた。
「…大好きだよ、先輩………」
その声は届くことなんてあるわけなく、
俺は立ち上がると教室へ向かった。
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