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事件発生2
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(着いた________…)
気がつけばいつのまにか、あの本屋の前についていて
僕は一瞬店の前で足を止めた後、意を決したように一歩一歩踏み込んで中に入る。
(もう一度会うなんてそんな奇遇なこと起こるわけがない)
頭の中では冷静に考えられても、
あの日、あの時、修平はここにいたんだよなぁとか色々考えてしまう自分もいる。
(あれ、彼女かな………)
前、この漫画コーナーで鉢合わせた時、
修平の隣にいたあの女の人________
きっと彼女だったんだろう、
じゃないとあんなにベタベタしないはず
そう考えてなぜか胸がチクっと痛んだ。
(なんだこれ)
こんな気持ち知らない。
修平は家族のような存在だ。
なんで胸が痛んだんだ?
いやいやいや待て待て。
また知らない間に修平のこと考えてるじゃないか
忘れるんだ、忘れる________
あの後結局欲しかった漫画も手にせず、
気づけば自分の家までの電車に乗りホームに着いた。
なんか時間の無駄遣いだったな…
本屋なんて、本を買うために行くようなもんなのに何も買わずにブラブラだけして帰るなんてはじめてだ。
まぁ、たまにはいいか
お気楽な性格の僕だからついついそんな風に答えを出してしまう。
(とりあえず家帰ろ)
時計を見れば時間も夕方ごろでちょうどいい頃だし、
帰ってご飯でも作るか________
「なんとか言えよゴラァ!!!」
がシャーーーンッッ
(なに!?)
なにやら僕の家に帰るまでにある、路地裏あたりから声がする。
ヤンキー?というかとりあえず声からしてやばそうな…
予想ではきっと2、3人いる、ぐらいか?
「お前さぁ、そろそろなんか言ったら?」
ゲシッ
「うっ……」
こっそりその光景を盗み見る。
僕「!!!」
そこには見た目がすごいヤンチャそうな3人の男が、
顔は見えないがだいぶ弱っている男を蹴ったり殴ったりしているという、まさにドラマとかでしか見たことない光景だった。
暴力を振るわれている男性はもうすでにボロボロで
今にも気を失いそうだ。
すると1人の男が男性の髪をぐっと引っ張り無理やり顔を上に上げさせた。
「まぁ今日はこんぐらいにしといてやらぁ」
その顔は________
僕「う、そ…………」
修平「う………っ」
紛れもなく、修平だった。
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