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Story1
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「お前はサクと共にこの家を守り、支えていく立場なんだぞ。もう少し自覚をもて」
「サクが兄で良かったよ。出来の悪いお前が当主になってたらどうなっていたか」
「お前なんて産まれてくる価値なかったんだよ」
幼い頃から口癖のようにそう言う親。
努力もなしにいつも上に立つ兄。
周囲からの軽蔑の目。
もう慣れた。別にいい。
どれだけ努力しても、認められようと足掻いても届かなかった。
__結局変わらないんだ。
今でも覚えているあの嫌いな匂い。
1日数え切れないほどの本数を吸い、投げつけられる。
嫌いだ。大嫌いだ。忘れてしまいたい。
_努力しても報われないなら最初から頑張らなきゃいい。
_努力したくなるのだったら夢中になれるものを作らなきゃいい。
_夢中になれるものが出来るなら何事にも無関心でいればいい。
そう。それで...良かったんだ。
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