アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
プロローグ2 後輩・真田伊吹
-
【緑】
「……っ!」
【伊吹】
「あ、先輩耳弱い……?
覚えとこ」
真田伊吹。
良い後輩って思ってた。
けど違った。
俺のことが好きで、俺はキスされて、
俺は───……。
……嫌じゃなかった。
それどころか……。
【伊吹】
「帰りましょっか、先輩」
次に、期待してしまった。
*
【緑】
「……っ、ん、………ふぅ」
家に帰って。
俺は久しぶりに自慰をした。
伊吹にキスされた感触を、温度を、
ゆっくりとじんわりと思い出しながら……。
【緑】
「はぁっ、……っ、あ──……!!」
白い精が飛び出る。
それをティッシュで拭き取ると、
側にあったクッションに顔を埋めた。
【緑】
「あんなことされたら……嫌でも……はぁ……」
次は、オーナーとのシフト。
伊吹とは会わない。
その事になぜかもやもやを感じたり安心したりして、
寝付けなくなる。
キス。
あれが初めての。
【緑】
(……奪われちゃった)
男なのに。
誰にも言えない。
ベッドの近くのテーブルに置いた石をぼんやりと見つめる。
伊吹だけ……だよな。
【最愛の人】───……。
次の仕事ちゃんと出来るかな……。
思い出さないようにしよう……。
明日はオーナーとだし、気を引き締めなきゃ……。
【緑】
「そう、気を引き締めて……」
気がつけば俺は、
深い深い眠りに落ちていた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
12 / 26