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「ちわーーす!・・・え?!村上先輩だれっすか?!ひょっとして新入部員すか?!」
入り口から赤髪のいかにも人懐っこそうな人が、八重歯を見せ笑顔でこちらを見てくる
「そうだ!我が部に救世主が現れた!」
「いや!俺見学に来」
「本当に良かったすねー!これで廃部にならずに済みますねー!」
騒がしく部屋に入ってきたと思ったら、人の話は聞かずに、2人抱き合いながらはしゃいでいる。そして廃部って全く話についていけないんだけど
「すみません、廃部ってどうしたんですか?」
俺の言葉に2人は抱き合ったまま、こっちを見てきた
「ああ、部活は3人いないと存続出来なくてな、僕と小太郎しか部員がいないため、もう廃部になると諦めていたんだ。そんな時に君が現れた!そう、君は僕達にとって救世主なんだ!」
「先輩!やっぱり諦めたらそこで試合終了なんっすよー。先生に頼み込んで5月まで粘ってよかったすね。」
とんでもなく面倒くさいことになってしまった。廃部の危機を免れたと喜ぶ2人を前に、見学に来ただけだと、言いづらい。いやもう、言いそびれている
「ところで、まだ名前と学年を聞いてなかったな。」
もう正直このメガネ先輩と、赤髪の、きっと先輩だろう。この2人には関わりたくない。自己紹介もしたくないくらいだ。けどもう名前も言わずに逃げれる状態ではない
「1年の、田中翔太です・・・。」
「しょーちゃんね!俺は2年の泉小太郎!小太先輩って呼んでいいよー!俺にもやっと後輩ができたかー嬉しいもんっすねぇ。」
渋々自己紹介をしてしまった。そして笑顔で自己紹介をされ手を差し出されたため、条件反射で手をだし握手してしまう
しょーちゃんって、もうあだ名命名されたよ
「今後は小太郎も先輩らしくならないとな。」
「うっす!俺頑張るっすよー!」
嬉しそうに2人で話してるけど、こんな盗撮写真を撮っている部なんて入りたくない。しかもキャラが濃さそうな先輩達。これ以上一緒にいると胃もたれしそうだ
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