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「はぁ?嘘つくなよ。」
「なんでそんな嘘つかなきゃいけないんだよー。」
「翔太、本当?」
覗いてたって言い方悪くすればそうなのか?鉢合わせたって方が正しい日本語だと思うけど・・・・隠れて見てたわけだし覗きなのか
「・・本当です。」
意を決して今にもかき消されそうな声で犯罪を認めてしまった。
「そーだよねー。まぁ全然いいんだけど。」
亮介の方を見ると、何言ってんだこいつみたいな表情で俺を見ている。これでいよいよ幻滅されてしまった。
「あの亮介・・怒ってる?」
「別に怒ってないけど、俺のお願いは無視されたんだってちょっと思ってるだけ。」
うん!すごく怒っているんだね!
確かに今日関わるなって言われたのに、すぐ覗きなんて犯罪を犯してるやつに腹は立つのはしょうがない
「お願いってなに?」
棗君が楽しそうにこっちを見てくる。これ以上亮介に油を注がないでくれ!
「お前には関係ないだろ。」
「いいじゃん、俺とお前の仲だろー。」
「どんな仲だよ、お前は他人だ。」
「冷たいなぁ俺たち同じ血が流れてるんだよ?」
「気持ち悪いこと言うな!」
同じ血?もしかしてドラマでよくある腹違いの子供とか?
なんか複雑な関係かなんか?
「気持ち悪いって酷くない?ねぇ覗き魔君?」
そんな急に話をふられても、複雑な関係だったら下手なこと言えないし!
「いやぁ、あのー」
「あっもしかして自分が踏み入っちゃいけない話だとか思ってる?それなら大丈夫!ただのいとこだからさー。」
「勝手に翔太に話すな!俺はお前と親戚っていうのが知られるの嫌なんだよ!」
「本当寂しいこと言うなー。そんなに俺を毛嫌いするのなんて亮君だけだよ?俺悲しーい。」
「微塵も思ってないくせに!」
亮介が言い争ってる・・・。誰にでも優しいあの亮介が・・いったい棗君は何をしたんだろう
「まぁバレたことはしょうがないじゃん!ちなみにさー、覗き魔君は俺にどんな贖罪をしてくれるの?」
やっぱりタダではかえしてくれないのか・・
「俺なんかに、なにも出来る事ないと思う。売店のパンを買ってくるとかパシリなら何でもやるけど。」
「パシリかー、別にそれなら他の人がいくらでもやってくれるからいいわー。」
「申し訳ないけど、それならもう何もないと思う・・。」
こんな綺麗な人からお願いされたら誰だって何でもするだろう。俺なんか必要ない
「大丈夫!覗き魔君でも出来ることあるよ!」
「良かった、俺なんかが出来ることならするよ。」
「うん、じゃあ処女ちょーだい。」
そう、こんな綺麗な人からお願いされたら誰だって何でもするだろう
何でも??
「はぁぁああ??!!」
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