アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
新事実
-
父「ハルキ……中島先生、元気か?」
中島先生…あ、あぁ。父さんの彼女か……。
最近の父さんはどこか元気がない。いつもぼぉーっとしていると言うか…上の空というか…。
サラダに砂糖かけてたり、テレビを醤油で消そうとしたり、靴下を左右違うの履いたり…
誰が見ても異変に気づくぐらいに、明らかにおかしかった。
一方の中島先生は、授業中やクラスにいる時はいつもと変わらなかった。が、休み時間にはぼぉーっと空を眺めてたり、携帯見つめてたり…。
やはりおかしかった。
ハルキ「なんかあったの?」
父「いやぁ……ちょっと喧嘩しちゃってな…全部俺が悪かったんだけど…」
母「そんなウジウジしてる暇があるならさっさと謝りに行きなさいよ。ほかの男に取られるかもしれないわよ?ハルキも言ってやんなさい!」
ハルキ「中島先生も父さんのことが本当に好きならまた元に戻るんじゃねぇの?」
ってなんで俺父さんに恋愛語ってんだ?
まだ女の子とも付き合ったことないのに…泣
母「そうよ!私だって恋人と喧嘩した時には、ちゃんと好きだってことを伝えるわ。お互いが同じ気持ちじゃないと意味無いじゃない?」
父「そうだよなぁ……。ハルキはレンくんと喧嘩した時どうやって仲直りしてるんだ?」
ハルキ「は?レン?俺ら父さんや母さん達みたいな関係じゃねぇし!」
俺が慌てて訂正すると、2人とも目を見開いて固まった。
え…………。な、何…。
母「もう隠さなくてもいいわよ?レンくんとは高校卒業と同時に結婚の約束してるんだし。」
は?レンと結婚?
結婚って…?
え?
え?
母さんの話では、20歳を迎えると、政府が勝手に決める異性の繁殖パートナーが紹介される。
その人との婚姻を“パートナー結婚”と言い、同性同士の婚姻を“結婚”と言うらしい。
パートナー結婚をした男女は1週間施設に入れられ、異性に発情する薬で妊活に励むらしい。
そうして生まれた子供を養うために、必要な男女の知識を共有しなければならないので、パートナーとは一緒に住むケースが多いのだという。
しかし、これはあくまでお互いが合意した場合なので、パートナー結婚の後、どちらかが子供を引き取り、パートナー解消というカップルも少なくはないらしい。
そんな大事な話を今知るなんて……
俺今17だぞぉぉおおおお!?!?!
何もかもひっくるめて…
ハルキ「レンとは結婚しねぇぞ俺!!大体、誰が決めたんだよそんなこと!!」
レン「俺だけど。」
ハルキ「うぉおおおお!!!お、お前いつから…」
母「レンくん!待ってたわよ~」
父「レンくん。ますますいい男になっていくなぁ…。どうだ。俺のものになる気はないか?」
レン「カズナリさんには中島先生がいるでしょ。笑 俺には愛するハルキがいますし。」
とにかくキラキラの王子様スマイルが眩しい。なんでみんな気づかないんだよ。
コイツは王子様の皮をかぶったドS悪魔野郎だってことをこの2人、いや、俺以外のみんなは知らないからそんな顔ができるんだ。
レンは昔から両親に好かれている。
何故か息子の俺より!!
父さんも母さんもデレデレしすぎだろ!!
父さんもレンの尻触ってんな!!
レン「ハルキは恥ずかしがり屋さんだから、いつもこうなんです。笑 まぁそんなとこも可愛くて愛おしいだけなんですけど笑」
母「もう!ハルキも素直になりなさいよ。2人の時はちゃんとレンくんに甘えてるんでしょ?話は聞いてるんだから!」
待って母さん。レンからどんな話聞かされたわけ?!俺一回も甘えた覚えないんですけどぉぉお!?つーかレンも俺の知らねぇとこで変なこと吹き込んでんじゃねぇよ!!
父「まぁ結婚したらハルキも素直になるだろう。ハハハ笑」
レン「そうですね。ハハハ笑」
ハルキ「俺は絶対結婚なんてしねぇ!!俺はサクラちゃんが好きなんだ!!!」
母「照れ隠しも程々にしなさいよ。来年からはレンくんの所でお世話になるんだから。」
ハルキ「は?」
母さん…父さん…なんでそんな大事な話今まで黙ってたんだよ!!俺知ってたらなんか抵抗できたのに!!あーもう!レンに関わることは全部妨害してやる!!
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
20 / 104